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[特集]めいと冬の北海道はじめての旅

・2016年2月7日(日) - DAY1(自宅→美瑛)
 
真冬の早朝、首都高経由で一路空港へ向います。飛行機に乗るのは10年ぶりぐらいになるでしょうか。先代の子が重い病に冒されてからは、ストレスのかかる飛行機を使った旅は控えていました。アラフィフ夫婦の私たちと3歳のコーギー、めいとの飛行機を使った初めての旅です。
今回初めて羽田空港に隣接する駐車場を使います。渡り廊下でターミナルと接続されている事から、荷物もカートに載せてそのままチェックインできるのは助かります。しばらく飛行機に乗っていなかった事もありますが、今は紙のチケットではなく、すべてQRコードで手続きができるようになっているようでした。
先に荷物を預け、めいを預けるのは時間ぎりぎりまで待機しました。できるだけ預ける時間を減らそうと出発30分前まで待ってからカウンターへ。めいは何事が起こっているのかわからないような顔です。大丈夫だよ、あとでね、と声をかけて、飼い主は搭乗ゲートへ向います。
旭川空港へはほぼ定刻通り到着。滑走路上に雪が多くはないようですが真っ白です。めいとレンタカーを引取り、ナビのセットアップなど細かい旅の準備をしてから、久しぶりの北海道を走り出しました。
今回ナビはレンタカーの搭載機器をあてにせず、退役したiPhone5をテザリングでメイン改善とつなぎ、アプリはYahooカーナビを利用します。事前に宿泊場所や立ち寄るポイントを登録する事ができるのがメリットですが、経由地の設定できる数が少なく、1日を複数ルートに分けて準備をしていました。誤算だったのが電源をとるアクセサリーソケット。2つはあると思っていたのですが、なんと前席と後席の間に1つだけしかありません。持参してきている電源コンバーターはUSBソケット2口の出力しかなく、移動中にナビのiPhone用と手持ちのスマホ充電で占有されてしまいます。
走り出してすぐに美瑛の有名な観光ポイントをまわりました。セブンスターの木、親子の木、クリスマスツリーの木、哲学の木。どこも先代犬のくーとまわった想い出深い場所です。今はどこも立ち入り禁止の札とロープなどが仰々しく張られていて、私有地に入り込む観光客があとを絶たない切実な状況が伝わってきます。
今は海外からの観光客も多いので文化の違いもあるとは思いますが、すべての負担を木と土地の所有者だけに負担させるのはいかがなものでしょうか。観光の目玉にしているのに、道路も拡張しないため路上駐車で危険な状況のままだったり、鑑賞する場所整備されていません。観光のために宣伝したりチャーター便など呼んで宿泊施設や観光施設は得るものがありますが、その主役であるはずの地主さんには何もフィードバックないのはどこかで無理が生じるはずです。
また写真を撮るのは私も同じですが、アングルや機材で敷地に入らなくても撮れるはずです。多少苦労してもそれは訪れる側が最低限すべき事です。ただし、天候だけはどうにもなりません。それは一期一会の「旅」なのだから仕方がありません。
美瑛町観光協会
前回訪れたの10年前。話題にも登っていなかった青い池にも寄ってみましたが、工事中で入れませんでした。つい先頃までライトアップをしていたようなので、見る事だけでもできるかなと思っていたのですが、残念でした。
お昼をすぎて上富良野で新しく見つけたお店へ立ち寄ります。ここが大当たりでした。これまで美瑛富良野で食事をするとなると行く所が決まってしまっていました。名産は地元の野菜になるのでそれを売りにしているお店も多々あるのですが、こちらはすべて絶品でした。ぜひまた再訪したいと思います。
シットココ
旅といえば食だけでなく温泉も楽しみのひとつです。食後、このあたりでは行きたい温泉は限られますが、微かな希望を持って露天からの絶景がすばらしい十勝岳温泉凌雲閣へ向いました。しかしその選択は裏目に出たようで、標高をあげていくとどんどん天候が悪化していきました。
到着すると、女湯の露天が温度が低く入れないとの事。残念ではありますが仕方ありません。どちらにしてもこの天候では素晴らしい十勝連山は見る事ができません。逆に男湯は内湯よりも熱いほどで頭に雪が降り積もる中でしたが、しっかりと温まってきました。時おり雲が流れてうっすらと山容が見えたような気がしました。
十勝岳温泉凌雲閣
ロビーから外をみると、先程よりも天候は悪化していました。車までほんの3mほどを歩くだけで、髪の毛は凍り、扉をあけた車内に雪が積もるほどです。外はホワイトアウトで2〜3m先の道が見えない状況の中、左右の窓から壁の位置を確認しながら、ヘッドライトとハザードをつけて歩くぐらいの速度で下りました。
下れば下るほど視界は回復していきます。ひっきりなしに雪が降っている中、フラノデリスでお茶タイムです。このあたりにはよく来ていたのですが、立ち寄ったのは初めて。看板メニューのプリンではなく、ドゥーブルフロマージュのケーキセットを頼み、窓の外が暗くなっていくのを眺めてしばし休憩です。今朝東京に居たのが嘘のような時間でした。
菓子工房フラノデリス
お店を出るとすっかり暗くなっていました。次に昔立ち寄った富良野プリンスホテル敷地内のニングルテラスへ移動。妻がここにある「森のろうそく屋」の木をモチーフにした蝋燭を好きで、我が家に飾ってある2つに加え、今回3つも買い足しました。ニングルテラスの敷地内はライティングが施され、散歩にもよい雰囲気なのですが、残念ながら今は犬禁になっているようです。
ニングルテラス
待機が長かったので、雪降る中ですが散歩する事にしました。暗い遊歩道をぶらぶら歩いていくと、奥に「森の時計」という店がありました。ここはドラマ「優しい時間」のロケ地です。当然店内は犬禁と思われるので、雪の道のにおいを嗅ぐのに忙しいめいと、しばらく雪まみれになって歩きました。
車に戻ると時間は18時をすぎており、そろそろ夕食をと思ったのですが、お昼にしっかり食べたせいか、おなかが空いていません。宿へ向う道すがら、中富良野のコンビニでちょっと軽食と飲み物を買うだけにしました。今宵の宿に向かいますが、国道から少し折れると積雪量もすごく、どこが道なのかわからないぐらいです。
多少迷いつつもなんとか到着し、車外に出てみると、タイヤハウスとタイヤの間に氷がぎっしりと詰まり、ハンドルを切られないような状態になっていました。危ない所でした。
今宵はペンションジャガタラさんにお世話になります。
ペンションジャガタラ体験記

・2016年2月8日(月) - DAY2(美瑛→帯広)
 
天気は快晴。キリっとした冬の北海道の空気の中、めいを宿の前で朝食前の軽い運動をさせました。楽しそうに昨日降り積もったフカフカの雪を楽しんでいます。雪が降っている時や突風が吹いている時は嫌いなようですが、穏やかな天気の時は、雪が楽しいようでした。
私は朝食前に荷物の整理やナビの設定など慌ただしく車の準備。昨晩タイヤ部分がひどい事になっていたのを見ていたので、スコップを借りて削り落とします。なかなか落ちず、気をつけないとレンタカーに傷をつけてしまう事もあって、時間がかかってしまいました。
朝食をいただいていると、宿のヘルパーをしている台湾の女性がコーギーを実家で飼っているとの事で、めいを見にきました。写真をみせてもらったり、コーギー好きなもの同士の会話を楽しんでいましたが、そのうちに宿の犬が出てきて大騒ぎ。ミニシュナ2頭とトイプー1頭、そしてめいでまた外で大運動会をする事に。
めいはチェックアウトまでにしっかり運動して、宿を出る頃にはクレートで居眠りをしていました。今日は昨日と変わってすばらしい青空。今日は多少距離を走らなければなりません。
せっかく青空なので、昨日グレーな風景だったクリスマスツリーの木と哲学の木に立ち寄りつつ、一路帯広方面へ。途中ホームセンターで買物をしながら、部分的にシャーベッド状の国道38号線をひた走ります。狩勝峠を越えるスタンダードなルートを選びました。ここを走るのは20年以上ぶりです。
新得を越え、13時半頃に帯広市内へ入りました。お昼をすぎてしまいましたが目的のお店に直行。そこは行列のできる店として有名らしいのですが、店の前には行列がありません。駐車場も運良く空く所で、難なく入店。そこは地元の方が多く訪れるという、帯広名物の豚丼店です。
ぶた丼のとん田
名物はバラ肉の豚丼。妻はバラとロースが載ったものを注文。甘い醤油のタレでおなかが鳴ります。帯広には多くの豚丼屋があるのですが。これまで3店ほどでしか食べていません。その中でダントツなのが老舗でもあるぱんちょう。揺るぎないナンバーワンなのですが、今日は定休日でした。同時に一度食べてみたかった炭火ではなくフライパン系のこちらに訪問してみたかったのでした。
満腹になり、長い移動だったのでめいの散歩にと豊頃まで足を伸ばす事にしました。片道約30km、往復60kmの贅沢な散歩です。目指す場所は十勝川沿いに立つハルニレの木。およそ30年前にバイクで3度目の北海道に来た時に立ち寄って以来です。
誰もいない河原の広場をめいと一緒に遊びますが、何しろ風があって顔と手が痛い。陽がそろそろ落ちようとしているのもあって、冷え込んできました。食後の運動もしたので、飼い主はお茶にと帯広市内に戻ります。目指すは六花亭本店。
六花亭
裏手の駐車場に停めてお店に入ると、噂になっていたマルセイバターケーキが置いてありました。しかし今日の残りはあと5個。それだけ売れたという事らしいです。明日また入荷するそうなので、今日はいつものようにケーキを指名し、2Fの喫茶室でいただく事にしました。まもなく営業終了なので30分ほどしかいられませんでしたが、ゆっくりする事ができました。外はすでに真っ暗。今日泊まる所はビジネスホテルなので、明日の朝食を購入するためにパン屋さんへ寄り、一旦宿へチェックイン。駐車場は半分ぐらい埋まっていて、みなさん仕事で来られているようでした。
ますやパン ボヌール店
荷物を置いて、風呂と夕食のために外出です。まずやよい乃湯という温泉へ。石けんやシャンプーはない分、410円とお安い温泉で露天もあります。平日で、しかも時間がまだ18時というのに地元の人で混雑していました。人気があるようです。このあたりだと十勝川温泉の植物性モール泉が有名なのですが、残念ながら泉質はちょっと違うようでした。
やよい乃湯
なごやか亭・柏林台店
温泉にも入ったので、さて夕食をどこにしようかと悩んでいた所、目の前になごやか亭という釧路でよく入った美味しい回転寿司店があるのに気がつきました。軽く食べたいものだけをつまみ、となりのスーパーで飲み物などを買い込み、ホテルへ戻ります。そのあとは各種機器の充電や明日の準備をしたり、テレビをみたりしてゆっくりと過ごしました。今宵はビジネスホテル グランディIIさんにお世話になります。
ビジネスホテルグランディII体験記

・2016年2月9日(火) - DAY3(帯広→雌阿寒)
 
外をみるとなんと大雪。今もまさにこんこんと降っています。駐車場は真っ白。半分ぐらい埋まっていた車は全部消えています。みなさんお仕事に出かけたのでしょう。我が家のレンタカーは濃い青なのに、真っ白にしか見えません。
朝の排泄のためにめいを連れ一瞬外に出ましたが、すぐに引き返してきます。1Fにあるオーブンでパンを暖めて、ゆっくり朝食タイム。今日は移動距離も少ないし早めのお昼を帯広でとる予定なので時間があります。まずはチェックアウトしてから降り続く雪の中、昨日も訪れた六花亭本店へ。
日持ちも考えておみやげにいろいろ買い込みます。昨日ほとんど売り切れ状態だった発売されたばかりの新しいお菓子、マルセイバターケーキも山ほど入荷しています。大きな紙袋で大量に買い込んでしまいました。
その後車を駅前のコインパーキングに移動。降り続いている雪の中、誰もいない広場があったのでめいと遊びます。帯広駅前なのに、通りかかる人も数えるほどしかいません。おかげさまで貸切で散歩できました。
適度に遊んだあと、めいは駐車場の車の中で待機。私たちはコンビニで時間調整しつつ、いざ豚丼の名店ぱんちょうへ。開店15分前だというのに既に香港の観光客カップルが並んでいます。個人旅行は随分勉強してこられているらしく、日本語もそこそこ話せなくても理解できているようです。マナーも下手な日本人団体なんかよりもしっかりされていて、まったく問題ありません。
ぱんちょ
並びが8人になった5分前に店を開けていただき、中へ通されました。私たちは2番手。やはりここは梅おばあさんに敬意を表して梅をオーダーする事にします。妻はごはん少なめにしてもらい、味噌汁をつけました。待っている間にすぐに満席になり、平日の11時10分でこれだけの集客力はさすがと思うのでした。
多少時間がかかりましたが、テーブルに蓋から肉がはみ出す丼が運ばれてきました。炭火で焼かれた豚肉のやわらかさと味は見事で、豚丼としてはもう満点。昨日食べた豚丼とはまったく違うタイプなのですが、どちらを選ぶかといわれるとやはりこちらを選んでしまうでしょう。あらためて数えてみると私はここに少なくとも6回は来ているようでした。
満足して店を出ると、雪はやんでいました。ガソリンを入れ一路阿寒の山へ。メインルートの池田をまわらずに音更と上士幌から足寄を繋ぐR241をたんたんと走ります。
後方から明らかに異常な速度で近づいてくるトレーラートラックが強引に反対車線から追い抜いていきました。気が狂ったように凍結路面の反対車線を飛ばしていきます。自分で事故を起こすのは勝手ですが、追い抜かれる側がどれだけ巻き上げる雪煙で視界が妨げられたり、避けようと路肩によって危険な目にあうかなんて、微塵にも考える頭はなさそうな運転手のようです。そのトラックはナンバーは雪のはね上げでまったく読めず、車体の文字も確認できず、メモもできませんでした。
ゆるやかでどこが峠だかわからない足寄峠からオンネトーへの分岐を折れると、道はちょっと不安になるほどの真っ白な新雪でした。幸いちょっと前に1台車が通った轍ができており、その積雪量はおよそ7cmほど。4WD+スタッドレスならなんとか通れるのでゆっくりと停まらないよう、また滑らさないようにそろそろと進みます。
しばらく森の中を走ると、数件の建物がある雌阿寒温泉に到着。オンネトー方面に伸びる直進ルートはゲートが閉まっていて車は入れないようになっていました。これまでに何度も日帰り入浴で訪れた野中温泉前に車を停め、下だけカッパを着用し、トレッキングシューズに履き替えてスノーシューを用意です。
「オンネトー」見る度に色が変わる五色の湖
以前ここでスノーシューをした時は、まだ先代犬のくーもいない頃です。道路左手の谷の中をオンネトーまで下り、湖上を横断してキャンプ場でカップラーメンの昼食。その後湯の滝までの往復をしたのですが、今日は13時をまわっているので車道で湖までのスノーハイクだけで充分と判断しました。3kmと表示されたオンネトーまでの車道はスノーシューはいらない状態でしたが、とても遠く感じられ木立の間から見えた白い平原のようなオンネトーを見た時はほっとしました。

しかし湖上におりるのは一苦労。スノーシューがないと無理でした。雪にはまりながらも結氷した湖上で記念撮影していると、雪雲が流れて雄大な雌阿寒岳と阿寒富士がその圧巻の冬山の雄姿をみせてくれました。雌阿寒岳は昨年10月に噴火警戒レベル2まであがり活動が活発になったようですが、今は小さく白い蒸気を吹き上げているだけで落ち着いています。雪にすっぽりとコーティングされた美しい山容は、いつか登ってみたいと思います。
帰り道、疲れと登りで歩幅が狭まっていきます。めいも心なしかちょっとお疲れで、飼い主が歩いたあとに沿って歩く事が増えました。陽が傾いてきて、ゆるやかな登りでさえしんどいくて気が焦りましたが、さきほどの通行止めのゲートが見えた時には心底ほっとしました。
装備を片づけてさて宿にチェックインです。玄関近くにゴールデンレトリバーが仁王立ちしていて、めいが近づくと怒られてしまいました。めいは比較的どんな犬とでも仲良くできる子なのですが、気に入られずに退散。前のくーがそういうタイプだったのでよくわかります。刺激をしないように玄関に向かいました。
こちらの宿は温泉が自慢です。すぐ裏手に見える活動中の活火山雌阿寒岳が温泉の源で、日帰り入浴でよく利用しています。今日は私たちだけの宿泊。私にとっては30年以上ぶりの雌阿寒温泉泊が楽しみでした。
今宵は野中温泉さんにお世話になります。
雌阿寒温泉・山の宿 野中温泉 体験記

・2016年2月10日(水) - DAY4(雌阿寒→釧路)
 
窓の外はしんしんと雪が降っていました。予報では道東も全域で昨日から雪との事です。国道までのオンネトー線が新雪でSUVしか通れない状況になっていないか心配でしたが、せっかくなので朝風呂に入って、朝食もしっかりとって、女将さんといろんな話をしてから出発です。
ほどなくして阿寒湖温泉郷に。北海道を旅するようになって最初の頃、阿寒湖畔YHに宿泊しただけでそれからはほとんどここに足を踏み入れていません。大型の観光バスがそれぞれのホテルの駐車場にいっぱい泊まっており、外国の方々が大勢賑やかに結氷した湖上で写真を撮りあい奇声をあげて、朝から活気があるようでした。
町の一番端にあるエコミュージアムセンタ−に車を停め、まずはボッケまでの遊歩道を散歩する事にしました。今は少し青空が見えているのですが、さきほどまで降っていた雪を考えると、今朝誰かがスノーシューで入っているような跡があったので、スノーシューなしで歩いていく事にしました。
阿寒湖エコミュージアムセンター
ボッケ阿寒湖自然探勝路
ボッケとは泥火山であり、ブツブツとガスが沸き出しているところです。昔の記憶とは違い、今では手すりもできて安全に観光できるようになっています。ボッケからは見事に結氷した阿寒湖を一望でき、真っ白な雄阿寒岳が美しくその姿をみせてくれていました。
遊歩道は湖岸か森の中をまわるルートがあるようですが、スノーシューなしでは行けなさそうなので、来た道を戻る事にします。それでも雪がふかふかな森なので、めいはよろこんで走り回っていました。
ひとしきり遊んで今度の目的地は釧路です。いつもは弟子屈方面への阿寒横断道に向うのですが、今日はR38ルートを使います。いつしか路上から雪も消え、気温もあがってきました。途中阿寒町の丹頂鶴センターに寄ったのですが、有料施設の上に人も大勢だったため早々に撤退。調べた所なんとか時間調整できそうだった事もあり、昼食後に向かう予定としていた鶴居村へ向う事にしました。
阿寒国際ツルセンター
伊藤サンクチュアリには写真目当ての人が4〜5人。とてものどかで訪れる人もひとことも声を発する事もなく、じっくり丹頂の姿が眺められるよい所です。鳥たちを驚かせないように近づくと、丹頂たちは求愛のダンスを舞っています。めいは興奮したら車に戻そうと思っていたのですが、距離もあったせいか見て見ぬふり。鳴き声で耳が動くぐらいで、ほとんど興味を示しませんでした。
釧路市内に入り、目指すは本格フランス料理店。釧路で評判のお店です。旅の知り合いや昔よく利用していた旅人宿のオーナーから聴いていたこちらのお店は、平日でも予約が必要なほどの人気店らしく、立ち寄るのが楽しみでした。
こじんまりしたレストラン。普段ならめったにこういうお店には入らない私たちですが、旅先になるとその地のものを食べたくなります。できればそこに行かなければ食べられないものを選ぶのですが、こちらは北海道産の素材をシェフがその時の感性で工夫して調理してくれます。選択のランチコースもあったのですが、せっかくなのでシェフのおすすめコースを選びました。
前菜から始まり、スープ、主菜、ドルチェとエスプレッソまで、タイミングも絶妙な上に正直実際にフランスで食べた内容なんかよりもどれも美味しいものでした。最後の会計時にはシェフがわざわざ顔を出してくださり、美味しいだけでなくとても楽しい時間を過ごせた事にお礼を述べて店をあとにしました。
ガストーラ
その後は少しだけ追加の買物のために六花亭の鶴見橋店に立ち寄り、夕方のような空になりつつある頃に町を離れ、雄大な釧路湿原を眺められる場所へ。そこには先代のくーとも何度かやってきています。
未舗装路に雪がかかっている川沿いのデコボコ道を走ります。途中2度線路を越えたところに除雪のための巨大な重機が道をふさいでいました。邪魔にならないようにと少し離れてついていくと脇に寄せて道を開けていただきました。しばらく奥まで走り、ゆるやかな坂を登りきった所あたりが目的地細岡展望台です。除雪もここまでで、この先へはこの時期行けません。

 
細岡展望台
釧路川下流のゆるやかな蛇行と広がる湿原が一望にできるこの展望台にはよく訪れます。最初はまだ看板すらなかった頃、岩保木山までの荒れている道をオフロードバイクやナナハンで走りましたが、どちらかというと眺望はこの細岡展望台からの釧路湿原と蛇行の美しい釧路川が好きです。
今日の宿は塘路駅の近く。日が暮れる前に一旦宿にチェックインしてから、ちょうど夕陽の時間にあわせて温泉と夕食のために外出します。眺める場所に悩んでいるうちにタイミングを外してしまいましたが、なんとかシラルトロ湖畔の駐車スペースで美しい夕日を見る事ができました。
シラルトロ湖の夕日
憩いの家かや沼
温泉の憩いの家かや沼へ向う途中、これも宿の人に注意されていた事ですが、国道を横切る鹿をみかけました。このあたりは鹿の営巣地帯だそうです。まさにその駐車場にも群が。このあたりの木を食べ尽くして若い木が全滅してしまいそうな勢いです。
露天もあるお風呂にゆっくり入ったあと、食堂へ向いました。そこはB級グルメとしても有名になったザンギ発祥の店でもある南蛮酊。駐車場になんとか車は停められましたが、普段から混雑するお店だそうです。禁煙の2Fにあがり、妻はザンタレハーフの定食、私はとんかつ定食をオーダー。楽しみでした。
南蛮酊
昼を食べてから5時間ぐらいしか経っていないので、食べられるか怪しかったのですが、どちらもとても美味しくしっかり完食してしまいました。これは太りそうです。釧路ではスパカツ、根室ではエスカロップという洋食系がB級グルメで名を馳せていますが、釧路はザンタレの方が魅力がありました。やはり旅の醍醐味であるその地でしか食べられない名物を食べるという事は、旅の大きな楽しみのひとつとなっています。
宿に戻り、車を降りて空を見上げるとオリオンが宿の上に見えました。街灯がそこそこ明るいにもかかわらず、オリオン大星雲がぼんやりと目視できるほどだったので、しばらく宿のまわりを歩いて空を見上げてみたのですが、町から離れないとよく見えないようなので、早々に宿へ引き返しました。
今宵は釧路湿原とうろの宿さんにお世話になります。
釧路湿原とうろの体験記
・2016年2月11日(木) - DAY5(釧路→弟子屈)
 
朝食までに少し近所を散歩という事で、塘路の町を歩く事にしました。小学校や真新しい民家なんかもありますが、歩いている人は皆無でした。下っていくとユースホステルやJRの駅があるので、重力に任せて下っていきます。
塘路駅の駅舎はきれいな木造でしゃれていました。駅のホームまでは入れてしまうのでめいを連れて入りますが、電車は入ってきません。このあたりは観光列車のノロッコ号が通るのですが、それも今年で最後になりそうとか。観光の目玉であっても老朽化や観光客減少で廃れていくのは寂しいものです。私が北海道に旅で訪れるようになったのは30年ちょっと前。その頃は鉄道も多く走っていました。
朝食をいただいてチェックアウト。事前に計画していた別海はちょっと時間的に厳しいので中止し、宿のオーナーにアドバイスいただいた標茶町郷土資料館に立ち寄る事にしました。そこはもともと釧路集治監という現在の刑務所の建物を移築して使っているのだが、収監された囚人の記録だけでなく、出土した土器やアイヌの事、農具や動植物のサンプルなど見応えあるものでした。外に出てふと何気なく木の上をみると、オオワシが佇んでいました。
標茶町郷土資料館
個人的に旅先でビジターセンターやネイチャーセンター、資料館があると寄ってしまいます。それぞれとても興味深いもので、旅の中で訪れたその地がどういう場所なのか、知る事ができる貴重な施設です。こういうところにもっとお金を使い、地元の誇りにすべきだと思います。
次にコッタロ湿原へ向かいます。途中小高い丘でちょっとしたトレッキング。スノーシューは履かなくても大丈夫そうです。ガイドを連れた外国人の方が何人もやってきていました。ここから見る湿原が美しく、それほど苦労なく登れるからでしょう。
その後一路、標茶の町を抜けて中標津へ。バイパスではなく旧国道から市街地に入り、友人がよく行くラーメン屋で昼食にしました。中標津駅跡、現バスターミナル前にあったお店は何度か入った事があるのですが、こちらは初めて。駐車場がほぼ満車という盛況ぶりでした。食後、セイコーマートでちょっとだけ買物をして、丘にあがります。
らー麺 たら福
目指す丘、開陽台へのルートは拘りました。あえて初めて丘に来た時のスタンダードルートである、中心地のコスモ石油の交差点から町役場と空港を抜けていく道です。途中牧場に牛がいたのでめいと記念撮影したりしながら、いよいよ北19号に入ると気分も盛り上がります。
しかしなんと、登り口に入ると目の前には道がなくなっています。強い風で道がある場所に雪が吹き溜まり、跡形も見えなくなっているのでした。この先に普通のレンタカーで乗り入れる事はたちまち脱出不可能になる事が見えているので、諦めるしかありません。ひょっとしたらと、降り口側は除雪しているかもしれないと少し期待しつつ確認しましたが、そちらも同じ状況でした。きっと昨日降ったあと、今日の朝に除雪が入っていないのでしょう。町の看板でもある観光地。除雪が遅れるなんていうのは正直とても残念な気分でした。

開陽台展望台
ここをスノーシューで登る事もできますが、展望台までは結構な距離です。残念ながらこのあと予定があるのでここで諦める事にしました。少しだけ登り、我が友に捧げ物をしました。その友は昨年この世を去りましたが、私にとってはこの丘で会った最初の友であり、また毎年来る理由のひとつです。きっと彼は今もここに居続ける事でしょう。
町へ下り、中心地を抜けてバイパス沿いの東武へ。丘で繋がっているこちらの友と久しぶりの再会です。彼と小一時間ほど他愛もない話をしたあと、丘にはなくてはならない存在の方に逢いに行きました。そちらでは夕食をご馳走になり、古い話から今の旅友たち出来事など、話がいつ終わる事なく続くのでした。
東武サウスヒルズ
19時近くまで居すわってしまい、明日も仕事がある事もあり、私たちは宿へ向う事にしました。何度も何度も握手をし、また再会を誓って別れました。30年前からはじまり20年以上もの丘の時代を作った恩人に、無事めいを会わせる事ができて良かったと思っています。
明日のパンをとあらためて東武で買い込み、真っ暗な道を一路弟子屈へ向います。ガソリンの量が乏しくなってきていて、中標津で入れてくれば良かったと少し後悔する事になりますが、時間が20時をまわってしまうと、弟子屈町内もスタンドは空いていませんでした。ちょっとだけ摩周湖方面に行ってみましたが、ぎりぎり閉店後でした。明日入れる事にします。
今日明日の宿となるのは、町の中心地にある温泉付きのホテルです。エントランスを入ると昭和の香りがする古い宿で、すぐに温泉に入って休みました。
今宵はホテル摩周さんにお世話になります。
ホテル摩周体験記


・2016年2月12日(金) - DAY6(弟子屈)
 
朝は冷え込んでいました。めいのトイレ散歩のために町中を少し歩きます。氷点下18度という事でしたが、まだまだこのあたりでは緩い方でしょう。今宵もこちらに連泊の予定なので、荷物は少しだけ片づけて寄せるだけにします。
昨日買ったパンで朝食をとりつつ、今日の予定を確認している時、会う予定にしていなかった友達と連絡がつながりました。彼も30年来の丘の旅友で今はこの近くに住んでいます。
町はずれのホクレンでガソリンを入れます。ホクレンを使うのはバイクで来て依頼なので、随分と久しぶりです。よくフラッグやマップをもらったものでした。あの当時からするとガソリンスタンドも減ったり、違う系列の会社が増えたようです。
ホクレンSS
友人宅にあがらせていただくと、木の薫りいっぱいでした。外にはリュウくんという日本犬がいますが、この極寒の地でも外で平気なのだそうで、逆に家の中に入れようとすると、外に出たがるという野性的な子です。このあたりは氷点下20度を下回る日もあるのですが、その中で寝られるというのはあらためて犬のたくましさを感じます。
こちらでも昔話で花が咲きます。窓の外は真っ白な世界で、リュウくんが家の中を覗いています。そしてまた私たちのいつものスタイルなのですが、再会を約束するような事は言わず、じゃあの一言で別れました。30年前から私たちは、「じゃ」「やあ」で時間軸上の交差を続けているのです。
ここから一駅ほど先に、昔から道東に来ると必ず寄るジェラート屋「くりーむ童話」があります。こちらは最もよく食べているジェラートで、いろいろな百貨店へ出店している関係から今では全国区で知られているようです。車に待機させているめいにも少しおすそわけ。
くりーむ童話
オホーツク海へ向うため、清里を通らず藻琴峠を越えるルートを走ります。展望駐車公園には誰もおらず、ちょっと前に完全結氷したという報せがあった屈斜路湖がよく見えています。あまりいい天気ではないのですが、中島の先には小さく和琴半島も確認できました。
流氷のかけらもないオホーツク海沿いに出たあと、ノロッコ号と並走しながら市街地に入ります。こちらをしばらく走り、長いこと行きつけとなっている鮨屋が見えてきました。道東に来る際は100%立ち寄るお店です。お昼を過ぎているのですが、それなりに駐車場は埋まっていました。
藻琴山展望駐車公園
妻はこのお店の生たらばの握りを何よりも楽しみにしていました。今回は10年ぶりという事もあり少々値上がりしていたが、味はほぼ期待通りでした。メニュー構成が随分変わっていて、前の方が良かったかなと多少レベルダウンを感じつつも、満足度は高いのはさすがです。北海道の回転寿司はほぼどこでもレベルは非常に高いように思います。
満足して車に戻る時、めいへのお土産も忘れていませんでした。あまり脂が多くない普通のサーモンをあげると、瞬殺で消滅しました。その後もう1軒地元で人気がある鮨屋に寄ってみたのですが、こちらは期待はずれでした。
食後に結氷した網走湖の河口付近によく停留しているアザラシがいるか見に行きましたが、残念ながらいませんでした。雪が段々と強くなってきて外にいられなくなってきたので、仕方なく宿へ帰る事にします。ルートは美幌峠経由、屈斜路湖を見下ろしながら下るパノラマルートです。とはいってもこの降雪状況だと視界は望めませんが。
ほどなくして峠に到着。今は道の駅になっています。トイレ休憩もあわせて少し寄りましたが、案の定ほとんど視界がなかったので奥の展望台までは行きませんでした。なんとか屈斜路湖の中島は見えましたが、すぐに車へ戻ります。
美幌峠
そろそろ日暮れで薄暗くなってきていますが、川湯温泉経由で戻る事にしました。途中砂湯には何台も観光バスが停まっていて、外国人観光客で賑やかでした。めいと白鳥の写真を撮ろうと少しだけ休憩し、その後川湯園地へ移動。ちょうどダイヤモンドダスト in KAWAYUというイベントをやっており、キャンドルで周辺を飾られている中を少し長めの散歩をする事にしました。
砂湯
2016ダイヤモンドダスト in 川湯温泉
川湯温泉は泉質がとても好きなのですが、今回は犬連れ宿泊可の宿が見つけられせんでした。以前川湯観光ホテルを2度か利用させていただいたのですが、この川湯温泉エリアが外国人の団体客ばかり目立って寂しくなってきているという噂もあわせて耳にしてしまい、残念感でいっぱいでした。
帰りに川湯温泉駅前で朝食のパンを買おうと思ったのですが、売り切れ。仕方がなく一旦戻りセイコーマートに行き、ホテルに戻りました。そして少し休憩ののち、町内の旧友宅へ。久しぶりの再会だけでなく、私たちのために夕食を作っていただき、懐かしい話や最近の話で盛り上がりました。彼らと初めて会ってから人生の半分以上が経っています。生活の場所は変わっても、繋がっているのは嬉しい事です。その根底に「北海道」や「旅」があるからなのかもしれません。
その後ホテルに戻り、温泉に浸かってから就寝。めいも疲れたようです。いよいよ明日は帰ります。
今宵も昨日に引き続き、ホテル摩周さんにお世話になります。
ホテル摩周体験記


・2016年2月13日(土) - DAY7(弟子屈→自宅)

最終日の朝を迎えました。今日北海道を離れ、1週間に渡る冬の旅が終わります。
広げてしまった荷物をまとめ、チェックアウトをします。ホテルはネットで支払いになっているのですが、犬の分だけは別に支払い。古いですがとても居心地のよい宿でした。
まずは妻の青春の地、和琴半島に向いました。昨日も目の前を通過しましたが、今日は少し時間があるのでゆっくり散歩します。完全結氷した屈斜路湖の端、和琴の露天風呂のあたりは湖面が見えていますが、他は真っ白です。御神渡りも小規模だけどできたとか。温泉目当てに来ている人がいますが、前のように丸見えにはなりません。
和琴半島
和琴レストハウスは当然閉まっていますが、前のプレートの前で記念撮影。めいは走り回ってそのうち勢い余って湖上に出ていきました。割れる事はないだろうとは思いますが、ちょっと心配です。不思議なシーンでした。
次に昔お世話になった宿に立ち寄ります。先代犬くーを家族に迎える前には、季節を問わず何泊もしたこちら鱒やさんでは、オーナー夫妻が朝食後の片づけ時間にもかかわらず、コーヒーを入れてくださいました。ここには野鳥が沢山集まってきていて、それを撮影する目的の方々で賑わっていました。シーズンを通して、釣り、鳥、旅人などが入れ代わり訪れるのは、そのロケーションの良さだけでは決してありません。宿主さんの多岐に渡る知識の深さと、人柄によるものでしょう。残念ながら犬連れでは泊まれないので、しばらく遠ざかっていますが、繋がりが切れた訳ではありません。
そしてまたしても連日の川湯くりーむ童話へ。実は昨日、ジェラートの銘柄をリクエストしていたのでした。それは「流氷アイス」。今の呼び名は「ソルトロック」というそうです。大きめの氷と塩が隠し味のジェラートで、はまりました。今日はダブルを2つと奮発し、めいにも多めにおすそわけ。
昨日とは違うルートで、浜小清水に抜けます。20年ぐらい前にキャンプした浜小清水前浜キャンプ場からは、残念ながら流氷を見る事はできませんでした。これだけ暖かいと地面もどろどろで、めいを出す事もできませんでした。くーはここで打ち上げられた流氷の上に載せて記念写真を撮れたのですが、今回は諦めるしかありません。
浜小清水前浜キャンプ場

お昼はまた網走の行きつけの鮨屋へ。またしばらく食べられない絶品鮨をいただいたあと、今日のメインイベントでもある北海道立北方民族博物館でお勉強タイム。ここは展示が充実していてとても興味深いものが揃っています。見応えがある展示がいっぱいあり、この時期にしては来館者も多いように感じます。自然環境が厳しいこの地で開拓者が入植する前から、人が文化的な生活を営んできた事に感動します。
北海道立北方民族博物館
時間がまだ余裕があったので、近くにあるオホーツク流氷館とやらに寄ってみますが、観光客が多いわりには展示も見たい所がまったくなくすぐに出てきてしまいました。食後のデザートをと呼人のケーキ屋さん風花へ。予想外に地元に人気があるようでほとんどケーキは残っていませんでした。残り物を選んで、お茶とともに店内で最後のティータイムです。
お店を出る頃は外はもう真っ暗。女満別でガソリンを満タンにし、女満別空港の駐車場で荷物を下ろし、車の中を徹底的に清掃。車外はどろどろですが、車内は借りた時よりもきれいな状態にした上で、車を返却しました。1週間ご苦労さまと声をかけて、ターミナルで出発手続きを済ませます。
めいを預けるのは今回もぎりぎりにしましたが、搭乗時に先を争って乗るまったく無意味な人が多かったため、出発が遅れてしまいました。せっかく奥から順番に搭乗するように案内していたにもかかわらず、私たちが乗った時には半分以上前の席が埋まっていました。マナーレベルは外国人よりも日本人が低下しているのではないかと思わされます。
フライトは定刻通り。今回最終便になってしまったため、無事羽田でめいを受け取って羽田を出るともう23時になっていました。首都高を経由し、およそ1時間で久しぶりの自宅へ帰りつきました。
1週間の冬の北海道の旅。めいも帰ってきた事がわかったようで、飼い主が風呂から出ると、スヤスヤといびきをかいてへそ天になっていました。お疲れさま。
(Travel date : 2016年2月7日(日)〜13(土) 6泊7日)
(2016/4/2掲載)
(埼玉県、Yさん  くーたら日記 Hill Breeze)

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