2月11日(木)
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いつごろに弟子屈駅は摩周駅となったのか思い出せませんが、今日の宿は老舗、ホテル摩周さんです。今回素泊まりで2泊の予約をしたのは、ここから半径50km以内に30年来の親しい友人がたくさん住んでいて、今回めいの顔見せとして久しぶりに会う約束をしているため、食事は基本外でするからでした。犬連れ宿泊ができるのは大前提ではありますが、中標津と弟子屈へのアクセスがよいという立地だけでなく、温泉もあり、またリーズナブルだという事がポイントでした。現在この条件で探すと、他に選択できる宿がないという、最後の砦とも言える貴重な宿なのでした。
午後から夜にかけて中標津で友人4人に会ったあと、真っ暗な道を弟子屈まで走り。結果的にチェックインは20時近くになっていました。もともと素泊まりなので気が楽です。ホテルは本当に市内のどまん中にあって、立地はとても便利です。冬でも雪が少ない道東ですが、前日に雪が降った事でどこが道なのかがよくわからず、少しだけ迷ってしまいました。
駐車場は満車に近いほど停まっていました。あとで知ったのですが敷地の外にも大きな駐車場があったようです。そこそこ規模が大きいホテルなので、団体が来ているかと少し構えていましたが、仕事で泊まられている人が多く、観光客は少ない感じでした。エントランスを入ると、そこはとても昭和な空間。なんだか妙にワクワクしてしまいました。 |
フロントで鍵を宿帳を記入している間も、雰囲気のある照明や妙に存在感のあるカウンターバーなどが視界に入ってきます。ソファスペースはネパールやタイで泊まったホテルのように、そこそこ豪華なフリースペースの中、派手なイルミネーションが賑やかに光っていました。
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部屋はエントランスのすぐ上、回り込んだ階段を上がった裏手にあり、重い扉を開けると広いたたきが現れました。靴なら20足は置けそうです。横には立派なサイズのユニットバストイレがあります。部屋と仕切られた襖を開けると、これまた立派な広さの純和室が現れました。
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すでにお布団が敷かれており、その横に座椅子とちゃぶ台。奥は椅子とテーブルのセットと冷蔵庫、クロゼットなどがあります。窓は障子で閉じられていますが、その向こうにはサッシ窓があります。そのせいなのか、寒さはまったく感じませんでした。
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無線LANも有線LANも完備されていて、テレビもよく映ります。これだけ広いととてもリラックスできそうです。遅くなってしまいましたが、めいにも夕食をあげてからクレートに待機してもらい、1Fにある源泉かけながしのお風呂に入りに行きました。脱衣所もそれほど大きくないですが、5〜6人は同時に入れそうです。ちょっと暗く古い設備ではありますが、お湯は熱くてあたたまります。単純泉なのでそれほど温泉っぽくはないのですが、このぐらいの方が入りやすいとも言えます。洗い場で頭を洗っていると、先客の2名の会話が聞こえてきました。やはり観光ではなく仕事で来られているようでした。お風呂からあがり、布団に転がりながらいつのまにか寝てしまい、あわててめいの排泄にちょっとだけ外へ。天気はあまりすぐれず、星空は見る事は残念ながらできませんでした。 |
2月12日(金)
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翌朝は快晴。氷点下18度まで下がったという弟子屈の市内をめいを連れて散歩しました。さすがに歩いている人はいませんが、時おり車は走っていきます。側溝から温泉の排水からなのか、湯気が立ち上っています。ちょっと横道に入ると雰囲気のある飲み屋街などがあったり、妻が若い頃にお世話になった方の実家があったりと、雰囲気を楽しんで歩きました。
すぐ近くに釧路川が流れているようですが、雪が積もっていてそこまで行く気力はありませんでした。どちらにしても町内を通る釧路川は三面張河川になっているので雰囲気は望めません。雪がない頃だとちょっとした公園になっているので、散歩に使えそうです。
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部屋に戻ってから昨日買ってきたパンの朝食です。今日会う友人への連絡をとったりしながら、予定を確認しました。今日は連泊なので貴重品以外はこのまま置いていけるため、車へ運ぶ荷物は少なくてすみます。きっと日中清掃が入ると思うので、私物を邪魔にならない場所に寄せて出かけました。
友人と会ったり、川湯や網走のいきつけのお店に寄るのが道東でのいつもの旅の姿です。夜は弟子屈に住む古い旅の友人宅に上がり込み、手作りの夕食をごちそうになってホテルに戻りました。
温泉に入りに行ったあと、いよいよ明日は最終日だと思いつつ、片づけをしてから就寝しました。 |
2月13日(土)
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北海道最終日の朝。買ってあったパンで朝食を取り、できるだけ荷物をまとめて、飛行機の乗る時にスムーズに進む準備をします。めいの朝散歩を妻にまかせて、まとまった荷物から下ろしやすい順番に車へ乗せていきます。
宿のチェックアウトをする際、宿泊費はネット決済されるためこの時点で支払いする分はないのですが、めいの宿泊費分だけは別に払います。多少高めではありましたが、泊めていただけるだけで充分です。部屋も廊下も静かでしたし、温泉もあるので満足でした。私としては道東に友人達が多いため、会う事を前提にした旅の時にはとても便利です。ぜひまた利用したいと思います。
犬連れ宿泊ができる宿だった所が、気がつくと禁止になっている例が極めてたくさんあります。ぜひこれからこちらの宿を利用される方は、犬連れ宿泊を続けていただくよう、マナーの遵守だけでなく、まわりが気持ちよい旅の時間を過ごせるよう、気配りをよろしくお願いいたします。 |
(2016/2/11〜13泊) (2016/4/8)(埼玉県、Yさん くーたら日記
Hill Breeze)
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