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ホテル四季の蔵は訪問する度に新たな発見があります。ホテルだけでも十分に大満足でしたが、前回宿泊した離れ「リスの庭」の快適さにはホテルをしのぐ大感動をしたものです。 今回はもう少し家族向けに作られた「別邸COCORO」に宿泊してみました。 |
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今回は2頭のゴールデン、マリヤとカレンを連れての宿泊です。 お天気は快晴です。満開の山桜の国道を河津ループ橋をのんびり廻り、残念ながら河津桜は終わっていますが、伊豆はどこもかしこも花だらけです。もう夏の匂いがしていました。ちょうど3時にホテル四季の蔵に到着しました。 フロントの方が駐車場に来て下さり、「別邸COCORO」に案内して下さいます。前回のリスの庭はホテル四季の蔵の敷地内にありますが、COCOROは車で7分ほどの場所にあるとのこと、ホテルの車の先導でついていきます。 途中は細く急な坂道です。いったい何処まで行くのだろうと心配になってしまうような道でした。まあ最初(2004年)に四季の蔵に行ったときも上の駐車場までの坂道には驚いたものですが、それ以上の驚きの道です。小川にかかった橋を渡り登り切った辺りに瀟洒な和風の家があります。車は道に1台、駐車場に1台、その奥にも駐車場があります。なんと1500坪の敷地です。 |
 道路から左斜面下、小さな山の中腹、高台にある家です。 この家、オーナーさんの友人の家だったそうで、老朽化したので建て直すために木材をすべて保管していたそうです。 この土地に出会ってやっと移築が可能になったそうです。近頃は古民家を再生させる究極のエコロジーがあちこちで言われていますが、まさしく古い材木を有効利用した建物です。 なんとこの家、様々な賞をいただいているそうです。 ひとつは、イギリスの2009年度デザインアワード(Design
Week Awards 2009)の Hospitality Enviroment 部門での受賞。もうひとつは、財団法人店舗システム協会主催 2009年度 優秀店舗コンペティションにて、第17回 BEST STORE OF THE YEAR (サービス業/サービス施設部門)で特別賞を受賞。素晴らしいですね。
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では、具体的にご紹介しましょう。 外観は純和風です。瓦屋根、玄関の格子扉。これだけで田舎の家に帰ったような気になります。 しかし一歩中に入るとまったくの別世界です。自動で点灯する照明等、設備は最新でした。 まず玄関を入り、エントランス正面に大きな引き戸です。開けるとキッチン、一段下がったくつろぎの場には伊豆石の炉があります。 |
 床は犬が滑らない不思議な木材が貼られています。我が家は、まずは、荷物を運び込みました。 犬達の御飯を冷蔵庫に入れます。マリヤは家の中でトイレをしますのでじゃまにならない場所にトイレを設置します。 |
犬用の備品はすべて揃っていますが。マリヤもカレンも夜間は自分のクレートで寝ますので、車からクレートを運び入れます。 COCOROは2階ロフト部分にベッドルームがあります。 なお、今後、勝手に犬達が上れないように階段にペットゲートを設置して下さるとのことです。 |
 キッチンは長期滞在者向けにおおよその調理器具が揃っています。 犬達を車から降ろし、まずは庭で勝手に遊んでもらいました。広い庭を2頭は大喜びで走り廻っていました。 ちょっとした芝生の広場、植木のある場所、そこに木で作った通路があります。小川があり、小さな池もあります。犬達はあちこち冒険しています。私が犬達を迎い入れる準備を終えてテラスで2人の名前を呼ぶと、一目散にテラスに駆け上がってきました。 |
 広いテラスには水道の蛇口があり、犬達の水を用意するとがぶがぶと飲みます。 |
 家の中に入れる前にテラスでコームをし、すこしでも抜け毛が少なくなるようにとお揃いのお洋服を着せました。 犬達は家の中に入ると広い1階のスペースをくまなく探索していました。 |

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さて、お風呂です。24時間沸いている温泉です。広くて洗い場はシンプルです。すべてに最高と申し上げましょう。犬達は中に入れませんが、COCOROにはあちこちに犬のリードフックがありますので繋いでおくことは可能です。 早速お父さんが入浴すると、我が家の2頭は、広いテラスから入浴中のお父さんを見ていました。 |

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部屋のガラス戸を開けっ放しにして、テラスと部屋の往来を自由にして犬達はテラスでカミカミが始まりました。家にいるときと同じように勝手気ままに遊んでいます。 いつも5時頃に犬達は夕ご飯です。私がキッチンで用意し始めると2人はキッチンの横で、早く早くと待っています。犬用の器も大中小と揃っていますが、我が家は念のため持参しました。冷凍してあった御飯を電子レンジで解凍します。 かゆいところに手が届くと言うのでしょうか?
四季の蔵さんの設備にはいつも感服です。 |
さて私たちの夕食です。四季の蔵の夕食は、これまでの選択肢はイタリアンレストラン「オッキドーロ」でのディナーのみでしたが、今年の春からは、和食も選べるようになりました。 今回はその和食処「くらの坊」でいただきます。5:45にCOCOROにお迎えの車が来ます。 ※「くらの坊」のお料理など、体験記はこちらでご覧下さい。 まだ明るい温泉街を車で、なにやら煙が立っています。ここは今年の2月に新しく公園となった、峰温泉大噴湯公園です。1時間置きに温泉が噴き上がります。 ちょうどこの公園の横に和食処「くらの坊」があります。今晩は私たちを含め3組のお客様です。 我が家は何せ3歳弱の2頭のゴールデンですから、今日はたくさん遊んだので快くお留守番してもらいました。今日のワン達はミニチュアダックス2頭、チワワ1頭、ボーダーコリー1頭です。奥の深いカウンターの下に、犬達は良い子にしています。 赤白のおいしいワイン(イタリアワインの「カザマッタ」)を飲みながら、一つ一つのお料理を親方のうんちく付で、時間をかけてゆったりといただきました。大満足のお食事でした。 あっという間に9時になってしまい、またお宿の車でCOCOROまで送ってもらいます。 |
犬達は寝ぼけ眼でクレートから出て、どこ行ってたの? という感じで匂いをかぎ廻ってます。またテラスの戸を開け、好き勝手に出入りしてもらいました。 さて、私はお風呂に入ります。お風呂は脱衣所、洗い場、浴槽が一つの空間にあります。お風呂の湯気で脱衣所スペースも温かく、据え付けてある椅子は座高が高めでとても楽でした。お風呂はもちろん温泉です。とにかく良くあったまります。湯船に浸かっていると、カレンがガラス越しに私を発見しました。 |
 お風呂から上がり、TVを見ながらお茶をいただこうと、伊豆石の炉のテーブルに空いたコップを置いた途端にマリヤのしっぽ一振りで割れてしまいました。 小型犬だったらそんなことはないんでしょうけど、我が家には低いテーブルがないのでちょっと不注意でした。ガラスのコップを割ってしまいごめんなさいです。
和室にお布団を敷きます。寝心地の良い敷き布団に枕、かけ布団はもちろん羽毛布団でした。マリヤとカレンはハウスのクレートで、4人で和室で寝ました。 |
翌朝、外の玄関の郵便受けに新聞が配達されます。残念ながら今朝から雨模様です。降り出す直前にマリヤとカレンの朝の散歩が間に合いました。ぎりぎりセーフです。 |
 朝食はホテルのオッキドーロでいただきます。 毎回、オッキドーロの朝食は美味しくて感動です。 熱々のデニッシュは最高です。 キッシュ、ハム、モッツァレラチーズ、生野菜が美しく盛られています。朝からお腹一杯になりました。 |
この雨ではドッグランで遊ばせても後が大変なので、早々にチェックアウトしました。あっという間の2日間でしたが、別邸COCOROは最高の隠れ家でした。2人と2頭ではちょっと広すぎて、家族4人に数頭でも問題なくゆったりできるでしょう。
とにかく広いお庭が呼びの効く犬達にとっては最高の遊び場となります。普段なかなかオフリードで遊ばせる場所がない犬達にとって自然のままのお庭はお気に入りになること間違い無しです。 私たちは2階を利用しなかったのですが、寝室にはシングルのベッドが二つあります。 ところで、朝食はホテルのオッキドーロでとれますが、リクエストに応じて、COCOROまでデリバリーもしてくださいます。
またランチは別荘感覚で、お蕎麦をゆでたりと簡単にすます方が良いですね。隠れ家に数日いたら日頃の疲れもきっと解消することでしょう。 とにかく今回も進化し続ける四季の蔵さんに驚かされました。また次回行くのが楽しみです。お世話になりました。
(2009/4/15)(LIVING WITH DOGS)
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