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ペットと泊まれる貸別荘ゆがふ 岐阜・八ヶ岳・伊豆

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[特集]初秋の信州高原旅行

2007年9月23日(日) - 1日目

 
紅葉にはまだ早いのですが、気分のリフレッシュと妻の腰痛治療の為に温泉、そして新しく買い換えた車のならし運転を兼ねた小旅行に出かけました。行き先は霧ヶ峰周辺。
渋滞が決まった時間に始まる中央高速を見越して早めに家を出ました。ちょっとだけ流れが悪くなった所がありましたが、ETC割引時間をうまく使う為途中一旦高速を降りましたが、目的の諏訪ICを8時すぎに通過。釜飯で有名なおぎのやの前を通りR299経由R152へ入ります。
ナビが正確に案内してくれて、第一目的地である横谷渓谷の駐車場に到着。クロックスからトレッキングシューズに履き替え、いざ渓流沿いの散歩へ。朝の森の空気が満ちている中、階段を降りていくと早朝なのに既に観光客が数人、盛大にしぶきをあげている乙女の滝で記念撮影していました。
空は曇っていてちょっと残念ですが、我が家も記念撮影。そこからが散策のスタートです。腰の調子があまりよくない妻の為に、楽そうなルートでゆっくりと渓流沿いの散策路を上流に向かって水はけもよいコースをくーと一緒に歩きます。
川には鉄分が含まれる水が流れ込んでいるせいか、所々色が茶褐色に変色しているのが見えます。途中大きなホテル脇を抜けたりしますが、紅葉にはまだちょっと早いせいか、ゆっくりと歩けます。
真冬には氷瀑になるという滝までいって、ひと休憩後に折り返しました。すれ違うハイカーにくーは大喜び。色々な人にたくさん撫でて貰って大満足のようです。
車に戻ったあと、次回訪れた時の為にと、上流の横谷観音側の入口を調査をして、お昼を食べに白樺湖方面へ。情報では人気のあるお店なので混むかもしれない為、急いで移動。ちょっと迷いましたが、大きなテニスコートの脇に、森に囲まれた静かでいい感じの「レストランひいらぎ」を見つけました。
車を停めてお店に入ると、テラスなら犬連れでも入れるかと思いきや、既にシーズンが終わっているらしく食事は店内のみとなっていました。なのでくーは車でお留守番。丁度お昼をまわった時間なのですが、お店はなんと私達だけの貸し切り状態でした。妻はドイツ風、私は辛いというメキシコ風の手作りハンバーグを食べました。
今日泊まる所がこの近くにあるはずなのですが、時間がまだ13時だったので、ビーナスライン上の美ヶ原高原美術館まで足を伸ばす事にしました。高原の雰囲気満点の車山や霧ヶ峰を抜けます。車の量は多い割には渋滞はしていません。
20年以上前に私はこの車山で初めてのスキーをしたのですが、殆ど記憶がありません。大きなバイクのツーリストも目立っていましたが、天気が曇っているだけでなく、標高をあげる毎に霧が濃くなっていきました。それでも気持ちがよい空気なのでサンルーフを開放して走ります。
途中八島ヶ原湿原が賑わっていました。濃霧の中で駐車場の中ですら見えない始末。しかし目を凝らすと満車に近い車がひしめき合っていました。ここは散策路の入口にお金をかけた犬禁の看板が建っていますが、霧ヶ峰地区全体としては犬禁ではありません。複雑な事情があるようですが、何にしても散歩ができないのはとても残念でした。長野県には白馬エリアや麦草峠周辺など、犬禁が多い県としても有名です。
逆に大量の観光客を受け入れている事から、山のように排出されるごみと吸殻は相当なもので、ごみの集積場所が横にあったのですが、それはそれは巨大なスペースでした。ごみが出るものやタバコを販売するレストハウスが湿原の手前に建っているのですから当然のようなものです。
このエリア全体を包括する霧ヶ峰のメーリングリストでは、犬禁ではなく犬連れのマナーアップを呼びかけているようで、これには大賛成。それを実践するのも、私達訪れる犬連れ観光客の役目です。ただそれすらさせてもられない状況が現実なようです。
早々と八島ヶ原湿原の駐車場を退散し、高度をあげていくとどんどん霧が濃くなっていきます。白色のフォグランプはあまり意味をなしませんが、青白く明るいディスチャージヘッドランプはもっと見にくくなるので車幅灯とフォグだけで走ります。途中イギリス製の先行車がリアフォグを点けていてこちらも助かりました。これはさすが霧のメッカの欧州で生まれたものだなと感じます。ボンネット脇に見えるセンターと路肩のラインと、先行車の有無を同時にチェックしながら、集中して走りました。カーナビだけが着実に目的地に近づいている事を示してくれています。突然看板が表れ、駐車場に入れると驚くほどたくさんの車が停まっているのに気がつきました。
美術館入り口の近くに車を停めて、食後から我慢してもらっていたくーを早速外に出しました。薄い霧でしっとりと体が濡れてしまうので、ゴアテックスのパーカーを被ります。美ヶ原高原美術館は犬の入場は許されていますが、この濃霧では何も見えないので近くにあるという散策路に向かいました。突然の濃霧で真っ白な空間の中、響きわたる14時のアモーレの鐘の音にびっくり。それはそれは凄い音でした。
美術館の周辺に整備されている遊歩道には木道が整備され、霧の中だがいい感じで歩けます。ちょっと湿っているので滑りやすいのに気をつけながら、他に歩いている人はまったくいない中行ける所まで行こうと歩いていくと、霧の向こう側から人の声や車の走行音が聞こます。どこにそんな人がいるのかと見回してみると、その声は美術館の敷地内を歩いている人のものだというのがわかりました。霧の中だと音がどこからしているのかも判りにくいものです。
20分位ゆっくり歩くと、牛伏山山頂に到着。沢山ケルンが積まれ誰かの顔のレリーフがありますが、他に何も見えません。途中の分岐から、山本小屋方面へのルートが伸びているようです。
くーはこんな所でも、何をするまでもなく歩いているだけで楽しいようです。ゆっくり1時間位かけて周辺を歩いて、駐車場の前にある土産物屋でソフトクリームを買って、食べながら山を降りました。
峠の下りは相変わらず視界は酷く悪いので、先行車に追いつくとそのペースで走る事になります。私達は長門方面に抜ける脇道に折れ、そこからは前にも後ろにも車はなく、気持ちよく山を下れました。
下りきった所にある長門温泉やすらぎの湯という派手な看板のクアハウスに立ち寄ります。それほど混んでもおらず、しかし露天がない上に温泉度が低いようでカルキ臭のするお湯でしたが、300円という値段なのでほどほどに満足です。由は腰の治療も兼ねている為、少しゆっくり入ってきてもらい、私はマッサージチェアで100円で体をほぐします。
時間も17時近くなったので、宿へ向かいました。目指すは姫木平にあるエコーバレースキー場のペンション村。この宿の予約を取ったのは3日前。雰囲気がちょっと私達の定宿である弟子屈の宿に近く、値段も手頃、そして犬OKの宿です。またウェブの情報をみると、楽しみな事にコーギーがいるようでした。
駐車場のある場所から、宿の建物は下に見えます。玄関までは階段を下り、エントランスで声をかけても誰もおらず、すると食堂の厨房で仕込み中のオーナーさんが出てきました。案内された部屋は階段をあがったりさがったりしながら奥の方へ。部屋の天窓からは我が家の車が見えました。
案内された部屋でちょっと休憩。すぐに食事の声がかかりました。くーにはクレートの中で待ってもらい、飼い主は食堂へ。ちょっと不満気な態度でしたが、我慢して貰います。今日は3連休の中日なのですが、私達以外にはお客さんは年配の犬連れご夫婦が1組と静かな夜です。
食事はコース料理で、ビートルズがずっと流れています。夕食はグラスワインがついて、キャベツのスープ、魚料理、サラダ、肉料理とライス、デザート、コーヒーor紅茶という内容。量的にも充分なものでした。
食後、まだ19時すぎでしたが くてたまらず、妻は既に布団で寝息をたてていました。私はテレビで天気を確認したり、カメラ類を整理したりした後ゆっくりお風呂に入ると一気に睡魔がやってきて、すぐに寝てしまいました。
オーシャン・クルーズイン の体験記はこちら

2007年9月24日(月) - 2日目
昨晩早く寝たにしては普段よりも遅く、6時に目が醒めました。私は頭痛がちょっとあったので頓服を飲み、ご飯前にくーと霧に煙ったエコーバレーの駐車場まで散歩です。
しっとりと涼しくて気持ちがいい空気で、くーは臭いかぎに忙しく動きまわります。霧に煙っていてよくみえませんでしたが、すぐ近くにリフト乗り場があるようでした。
30分ほどぶらぶらと歩きましたが、殆ど人とは出会いませんでした。宿の駐車場に戻ると丁度宿のコーギーちゃんあんずくんも散歩から帰ってきた所。
体格のしっかりした、スタンダードな男の子でした。くーはめずらしく遊ぼう攻撃をしかけてじゃれあいます。
適当な所で朝食の為に宿へ。8本の足を拭いてくーは食事の間、部屋のクレートの中で休んでいて貰います。暖かい朝食を頂いたあと、記念撮影をさせて頂き、宿をあとにしました。
今日は天気もあまりよくないので山ではなく町へ、思い切って清里へ向かいました。車と人がたくさん居るのに犬禁という白樺湖を抜け、昨日通ったルートを通り、麦草峠をパス。白駒池も丁度よいトレッキングルートなのに犬禁なので我々は通過します。野辺山を抜けいつも大混雑の清泉寮へ。外気が冷えている中定番のソフトクリームを食べてトイレを済ませたあと、久しぶりの清里駅前へ。
昼食にそば屋でとろろそばと大ざるに、天ぷらの盛り合わせを頼み、腹ごしらえをしたあとに駅前を歩いてみます。濡れ煎餅を売っているお店で串焼きにされたものを買い、食べながら相変わらず凄いセンスの土産物屋をひやかして、清里をあとにしました。
国道を野辺山を抜けようとした所で、産直の野菜を売っている出店でちょっとだけ買い物をします。他にもっとよい野菜の販売所はあるのですが、ここはちょっと観光地色が強く、地元産以外も多く売られていました。
特に裏道も使わずコスモス街道に入り、1年ぶりに内山牧場へ。しかし先日の台風9号の影響で、トンネル西側からのルートは崩壊しているとの事を事前に調べていたので、トンネルを抜けた先の群馬側から上がりました。相変わらず狭く暗く、その上濃霧というおまけ付きの山道をくねくねと登っていきます。到着した駐車場もドロドロ。どうなるか容易に想像できましたが、せっかくなのでパーカーを被って大コスモス園まで歩きました。
台風9号で花がたくさん倒れてしまったと聞いていたので、あまり期待はしていませんでしたが、全滅という状態でもありませんでした。幻想的な霧の流れる中、ずっと先まで広がる色とりどりのコスモスの花は揺れています。これはなかなか他では見られない絶景です。ただもうちょっと早くに来るべきだったという事と、霧のない日、青空の日に来てみたいと思うのでした。
こんな天気でも観光客は来るようで、おまけに写真を撮っている人は三脚をたてて霧が抜けるのを待っているようでした。くーの写真を何枚か撮影していると、一瞬青空と日差しが。全部が見通せた訳ではないですが、初めてコスモス園全体を望む事ができました。
散歩が終わったあとのくーの足やおなかは大変な事に。ペットボトルに水を汲んで、少しづつ流しますが当然綺麗には落ちません。ある程度で諦めて、クレートに入って貰い、自然乾燥。室内のエアコンをちょっと強めにかけて、人間の頭も乾燥させます。
また昨年も寄りましたが、冷えた体を温める為に荒船の湯で温泉に入ります。今回も霧雨の露天風呂でしたが、体を温めたあと、100円のマッサージチェアでリラックス。その間くーはおとなしく車の中で待っていました。
妻が風呂から出てくる前に、渋滞情報を調べてみると、どうも前橋JCTの前後で断続渋滞で30kmとの事。そのまま帰宅ルートだと下仁田ICから乗るのですが、降りる練馬ICでは100kmを越えてしまい、ETC割引率が悪くなってしまうので、渋滞解消を見越してひとつ先まで下を走る事にしました。しかし下道も大渋滞。裏道にも途中まで出られずしばし我慢となってしまいます。
富岡ICで高速に乗り、渋滞はあまり解消していないという情報から、藤岡ICに併設されているPAで休憩、と思っていたら、ここは外からも訪れる事ができる施設なので、精肉まで売っています。食事ができる店も数店舗に別れてあったので、ここでゆっくりと夕食にしました。普通のSAより満足できるメニューがあってラッキーでした。
それからはノンストップで帰宅。ETC割引で高速代は無事半額になりました。3連休の最終日にしては混雑もうまく回避できた形で上出来です。
家の手前でドロドロになった車のボディとマットを洗い、綺麗になって帰宅。天気の悪かった小旅行でしたが、車のナラシにも丁度よい距離でした。紅葉のピークにまた行きたいと思います。
(Travel date : 2007年9月)
(2008/12/17掲載)
(東京都、Yさん  くーたら日記 Hill Breeze)

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