車を買い換えた事で、2日程度の慣らし運転を兼ねたドライブに出かけようと思い立ち、手頃な蓼科・美ヶ原の周辺の犬連れ可の宿を探しました。 最近ではこの STAY WITH DOG などWebで随分探しやすくなったと感じますが、その流れを妨げないように、当然ながらマナーは自分に厳しく、自己中心的な視点にならないよう気をつけていきたいと思います。 色々探している中、スキー場としては過去1度だけ、それも20年以上前に日帰りで訪れた事があるエコーバレーの宿が集まっている、姫木平のいわゆるペンション村の中に、ちょっと気になる雰囲気の宿を見つけました。 名前はオーシャン・クルーズイン。山のそれも姫木平といわれる高原に、海の名前をつけられたオーナーが、海好きなのは明らかですが、私はどちらかというと山好き。そんなのは関係なく、レッドシダー・ウォールシェイクに包まれた宿の雰囲気に目がとまりました。 近くに日帰り温泉もあるし、なんとそのペンションにはコーギーの先住犬がいるとの事。だからといって仲良くできるかというのは別ですが、親しみを感じて予約の申込みをしました。 |
姫木平はこのあたりでは最も賑やかな白樺湖からもほど近い場所です。 雪はありませんが、スキー場を中心としたペンション村という感じで、斜面に沿って多くの宿泊施設が建っている奥、脇道に入って少し下ると、入り口のある道路脇にそっと屋根だけを覗かせたそのペンションがありました。 車が数台停められる駐車スペースの隣にポストのある門があります。そこからは屋根が同じ目線で見え、階段を下っていくとエントランスがあるという不思議な構
でした。遊歩道のような素朴な階段をおりていくと、ウッディな建物のエントランスがそっとありました。 |
ごめんください、というと声がしません。そっと中に入っていくと、すぐ左手にある食堂のような奥だけが明るく電気がついています。そこを覗いてみると、シェフらしき方が食事の準備をしていました。この方がオーナーでした。 |
料理の仕込み中の手をとめ、部屋を案内して下さいました。 内部構造は不思議な感じで、立地だけではなく建物の中も階段や分岐が沢山あります。階段を下って登って、奥の方の部屋に通されました。そこにはシンプルなベッド2つと、テレビと天窓があります。天窓を覗くと、我が家の車のおしりが見えました。 |
立ち寄り温泉に入ってきたので、しばし休憩。ちょっと早いですが、くーに夕食を半分ほど先に食べさせます。その後食事の準備ができたとの声を頂いたので、くーにはクレートに入って貰い、飼い主は食堂へ。 |
ビートルズが流れている食堂には他に犬連れ客が1組。静かな夜です。 私達とあわせて大人4しかいません。食堂脇や廊下のインテリアには、楽器や犬の置物や写真が飾られ、おもちゃ箱のようでした。 |
食事は手作りのコース料理。1品1品を奥さんが説明をしながら持ってきて下さいました。 スープやローストビーフ、豪華なデザートと、丁寧なコース料理でした。食後に宿のコーギーはあんずくんと言う事をオーナーさんの奥様から聞き、明日お会いする事を楽しみに食堂を出ました。 食後部屋に戻り、妻がガイドブックをベッド上で読んだり、テレビを見たりしている間、私は折角だからという事で、お風呂に入りました。清潔なお風呂で暖まりました。 部屋に戻ると既に妻は寝息をたてています。まだ時間は21時前だというのに私も
さがピークとなり、そのまま眠ってしまいました。その為、お部屋の写真撮影をすっかり忘れてしまって大失敗でした。 |
外が明るくなってから目を醒ましました。寝過ぎと感じるほど寝ていたようですが、朝食までの時間、霧のかかる森を散歩しようと、スキー場の方まで行ってみようという事にしました。 エコーバレーの駐車場には車は1台もなく、朝露に濡れた草の中、くーはおかまいなしに入っていきました。すっかりびしょ濡れになって、宿に戻ってくるとエントランス前で宿の先住犬、あんずくんとバッタリ。朝の散歩の帰りだったようで、くーとご挨拶です。 くーは虚勢していない男の子は大好きなようですが、逆に同じ雌や、虚勢した男の子は基本的に嫌いです。なのであんずくんには遊べ遊べ攻撃で朝から元気一杯。あんずくんはちょっと引き気味です。 |
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朝食後、オーナーは用事があってでかけてしまいましたが、奥様が見送ってくれました。秋の週末、混雑を忘れたような静かな高原の1泊を満喫して、山を下っていきました。犬専用でもなく、特に犬連れだからといったルールもないですが、自然に過ごす事ができた事がやっぱり嬉しいものでした。
(2007/9/23泊) (2008/11/16掲載) (東京都、Yさん くーたら日記 Hill Breeze)
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