犬連れ旅
[特集]冬の那須はスノーシューと温泉と蟹三昧
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[特集]冬の那須はスノーシューと温泉と蟹三昧
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[特集]冬の那須はスノーシューと温泉と蟹三昧
雪の中で思い切りくーを遊ばせたくて、場所を色々検討した結果、2月の一番雪の多い時期、那須近郊と決めてでかけました。 |
2004年2月13日(金) - 1日目 平日の朝だったので、東北自動車道もすいすい。1時間ちょっとで那須ICに到着しました。メインストリートには色々な店が立ち並んでいますが、静かなものです。那須は都心からも近い別荘地で、皇室の御用邸がある位にメジャーな避暑地です。冬にはスキーもできるとあって、四季を通じてのリゾートとして有名な地です。 まだ時間が早いせいか、お店も開いている所が少ないようです。少しうろうろして、車が停まっているレストランを見つけました。どうやらイタリア料理のようです。駐車場には木陰が少しだけあったので、その下に車を停め、くーはお留守番。冬とはいっても晴れると車の中の温度は急上昇するので、サンルーフと窓を少しあけておきます。 ぎりぎりランチが頼める時間になったそうなので、パスタランチとピザランチを頼みました。これがまた本格的で美味しいものでした。このお店「ジョイア・ミーア」はいつも行列ができる程有名なお店だという事をあとで知りました。ラッキーな事に、それほど混んでいない店内で、ゆっくりと味わう事ができました。 駐車場を挟んだ隣に、パン屋があるようです。食後に寄ってみると、焼きたてのパンを並べている最中で、おいしそうなパンを数種類買い込みました。こういう所ではちょっと高くてもおいしそうなものなら買ってしまいます。 さて雪山に向かいます。目指すは茶臼山方面にある八幡温泉。那須温泉の元湯の集落を越えていくと、ぐんぐん標高をあげて路肩に雪が現れました。ボルケーノ・ハイウェイの料金所では、人気がないのにしっかり稼働しています。料金所を越えてすぐに目指す八幡温泉、一望閣(那須高原八幡温泉 絶景一望閣)が現れました。 駐車場には宿泊客のものではないと思われる車が数台しか停まっていません。その端の方にに駐車し、ホテルの玄関に入って声をかけると、フロント脇からスーツの男性が現れました。そして、事前に電話で確認していたスノーシューのレンタルの有無を聞くと、快く真新しいアトラスのスノーシューとストックを出してくれました。 |
ホテルの目の前にある遊歩道の上で、早速履いてきたゴアテックスの軽登山靴に装着。くーは既に雪をみて興奮ぎみです。空は青空の中に下界が広がり、小さい真っ白い雲がぽっかりと浮かんでいるという、風もなく穏やかな天気です。 スノーシューやクロスカントリースキーだと、いわゆる運動になるのであまり厚手のジャケットは汗をかいてしまい、逆に体を冷やしてしまいます。ナイロンのインナーに、薄手のフリースを着て、その上にゴアテックス製のパーカーを着ました。下はやはりゴアテックス製のオーバーパンツか登山用レインウェアの下を履いて、雪の上に座っても濡れないようにしています。 駐車場を出てしばらく雪のある路肩を歩いたあと、那須自然研究路の碑がたっている森の入り口からスタートです。既に今日、何人か入った形跡があるようですが、コース以外は足跡ひとつない新雪が森を包んでいました。くーはちょっとコースから離れると短い足が新雪に埋まり、それ以上前進できない状態になってました。その後しばらくは警戒しながら人の歩いたあとを一緒に歩いていたのですが、慣れてきたのか足跡のない新雪の上に喜んで入るようになっていきました。 |
結局、森の中で2時間ほど、くーを遊ばせ歩き回りました。スノーシューだと結構な斜面も歩く事ができるので、コース外をくーと雪にまみれて遊ぶだけで充分楽しむ事ができました。くーは雪玉を投げると、いつものようにキャッチするのですが、その瞬間粉々になって消えてしまうので一生懸命探しています。雪原に落ちた雪玉を延々と探していたりと、なかなか面白いものをみる事ができました。 反面、くーがお腹が冷えないか、足が痛くならないかと心配したのですが、2時間の間ほとんど立ち止まる事なく、延々と動き回っていました。喉が乾くと雪を食べていたようですが、定期的に水を与えました。人間も汗ばみ、ペットボトルのスポーツドリンクで水分補給です。 |
しばらく森の奥の日が差し込む平坦な場所でひとしきり遊んだあと、また今来た道を戻りました。飼い主はばて気味なので、アスファルトの道をスノーシューを外して戻りますが、くーは路肩に積もっている雪に登ってまだ遊んでいます。雪は相当に気に入った様子でした。 汗をたっぷりかいたあと、スノーシューを返却し、山を下って風情満点の那須温泉の元湯にある鹿の湯で暖まりました。 くーはその間、車上荒らしにご注意という物騒な看板があったので、車の中で番犬役のお留守番です。既に遊びすぎて疲れているようなのですが、飼い主が2人車から出ると、不安なのか気になって外をじっと見つめます。 |
温泉は雰囲気から泉質から素晴らしく、湯上がりの最高の気分で別荘地の中にある今日の宿に向かいました。飼い主も殆どブランチと言える早い昼食から何も食べておらず、遊びまわっていたので腹ぺこです。 |
コテージわん'sには広いドッグランが数ヶ所あり、部屋もコテージで独立しています。犬連れ客の宿としては周りに気兼ねなく宿泊でき、また個々のコテージには専用の柵つき庭までついていたり、オーナーの気配りが感じられてとても居心地がよい宿でした。夕食や朝食も、玄関の前まで配達してくださるので、愛犬と離ればなれにならずに、また貸し切りの部屋でゆったりと過ごす事ができる宿です。 ※コテージわん's の体験記はこちら |
夕食前に広いドッグランでまたひと暴れ。あれだけ雪の中で遊んだのに疲れ知らずで今度はディスクを追います。ただ日陰には凍った雪が多く残っているので、足を切らないうちに適度に終了。広い敷地をぐるっと散歩すると、周囲には普通の別荘やら、分譲後売れ残った空き地もあるようでした。 部屋に戻ってしばらくすると待望の蟹しゃぶの材料が届けられました。これでもかという程沢山の蟹に没頭しているうちに、くーの夕食はどんどん遅れていきます。でも疲れているおかげで、じっくりと夕食に飼い主は集中できるのでした。 満腹で就寝。ちょっと部屋が寒かったですが、専用の柵のある庭に扉をあけるとすぐに出られたり、玄関も飛び出していかないよう二重になっていて、設備はいわゆるロッジといえるものでしたが、廻りに気兼ねなく過ごす事ができます。 |
2004年2月14日(土) - 2日目 翌朝はまたドッグランまで散歩。天気はあいにく曇りで冬らしく寒々しい雰囲気ですが、くーはどこでも遊べる場所があれば満足。体力も回復したようですが、今日はあまり運動させずにしばらく自由にさせるだけにしました。 ドッグランの端には雪が残っています。一面雪だともっと楽しめたのですが、怪我をしないようにと芝生スペースでちょっとだけ一緒に走ってやります。 |
コテージに戻ると朝食の用意ができていました。トレーの中をみると、朝食もなかなかボリュームがあります。パンとスクランブルエッグやサラダがたっぷり。 くーにちょっと野菜をおすそ分け。飼い主の食事が終わってから、くーの朝食です。みんなでしっかり食べてから、チェックアウト。 折角那須まで来たのに、観光施設はまったく寄らない私たちですが、帰り位はちょっとしたお土産を買うべく、メインストリートに戻ります。寄ったのは那須チーズガーデン。 昼をここで食べようかと思っていましたが、チーズケーキに目がない我が家は、御用邸チーズケーキと、限定のチョコレートチーズケーキを2ホールも購入。あとは色々なチーズの試食をして、満足しつつ、帰路につくのでした。 帰りは浦和ICで降りて、親戚犬がよく散歩に使うという舎人公園を視察。とても大きい公園で、どこにドッグランがあるのかわからず迷ってしまいます。この時はまだ試行期間として運営されていたようですが、多くの人が散歩にやってきました。我が家の近くにもドッグラン設置計画があるようですが、いっこうに進んでいないようです。 楽しそうに走り回るくーを眺めつつ、1泊2日の短い時間でしたが、飼い主も満足して自宅へ帰りました。すっかりスノーシューにハマってしまい、帰ってからはスノーシューのカタログを眺めている飼い主です。 (Travel date : 2004年2月) (2009/2/8掲載) (東京都、Yさん くーたら日記 Hill Breeze) |