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[特集]冬の犬連れ軽登山に挑戦

2013年1月18日(金) - 1日目

年末年始からインフルエンザに見舞われ、体調も万全ではありませんでしたが、今年も雪を求めて小旅行に出かけました。
成人式の3連休の最終日、関東は大雪に見舞われ交通網がマヒしました。遊びに出かけていた友人たちも帰宅に普段の3倍以上の時間をかけ、かつ事故への危険に晒される事になりました。それまではようやく雪がついたという情報が入り、それをあてに行き先を選定していたぐらいだったのですが、この状況となっては雪不足の心配はなさそうです。
小旅行の日程は大雪の翌週、行き先はここ最近の定番となっている群馬県と長野県の県境のあたりです。朝4時半に起きて、妻はハーブティー、私はコーヒーをテルモスに入れ、6時に家を出発しました。冷え込んでいて、まだ暗い自宅を出る時間でも外気温は0度でした。
高速道路に乗り、東の空が明るくなってくると、ぐんぐん室外気温が下がっていきました。山の方に向かっているとはいえ、上信越道に入り碓氷軽井沢を越え、氷点下4度の小諸ICを8時前に降り、マクドナルドで温かいコーヒーとマフィンで朝食を取ります。お客さんは誰もいません。
人も犬もトイレを済ませて山へ向けて再出発。タイヤがまだアイスバーンに慣れていないのか、性能の限界なのか、ゆっくり慎重に走っていたにもかかわらず、下りに停止線のある交差点では路面が磨かれ、ABSが効いて1m停まる事ができませんでした。気をつけないとなりません。しかし幹線道路はほぼドライで問題なさそうです。
湯の丸高原へ向けて高度をあげていくと、すぐに先行している地元の軽トラに追いつきました。時間はあるので焦らずに大きく車間を開けてゆっくりと登っていきます。峠を登りきるとスキー場が現れました。いつもは人影もまばらな平日の朝なのですが、学生がたくさんいます。中学生ぐらいの団体でしょうか。自分が昔、アルペンに凝っていた頃を思い出しました。
湯の丸スキー場
昨年まではこの湯の丸山周辺で雪遊びをしていましたが、今回はスキー場をそのまま通りすぎます。上りから下りに変わると道は一面真っ白に一変しました。ほどなく鹿沢温泉の紅葉館が右手に見えてきます。ここは歴史のある温泉宿で、あの「雪山讃歌」が生まれた所でもあるのですが、今は建物が老朽化により本格的に建て替え中のようで土日の宿泊と日帰り入浴は営業しているようです。風情ある湯船はどうなってしまうのか気になる所です。
しばらく下ると最初の目的地でもある、休暇村鹿沢高原です。駐車場に停めて、鹿沢園地の状況を歩いて見に行ってみます。クロックスのままくーを連れていくと、もう既に駐車場の端から新雪でした。これでは本格的な装備で入らなければ無理です。おまけにトレースがないため、ガイドを雇わない私たちはGARMINのハンディGPSがあるとはいえ、安全にルートがとれるか心配になってきました。天候は曇りですが時折雲の間から青空が見えます。風もたまに森を吹き抜け、鼻先や頬など肌を露出している部分が痛くなります。いける所まで行ってみようと、一旦車まで戻り、装備をしました。
休暇村鹿沢高原
下半身にゴアテックスのカッパを履いて、靴はゴアテックスの軽登山靴。上着はゴアテックスアウターの中綿が入った防寒着に、手袋と防止でかため、スノーシューを履きます。私はカメラ類、妻はくーのトイレ用品や水、そして人用のお茶が入ったテルモスなどをショルダーバックに入れて出発です。くーは当然丸裸。目指すは村上山山頂、時間は9時10分でした。
休暇村の敷地から散策路に入るのですが、すでにここからトレースはついておらず脛高のラッセルが始まりました。休暇村の宿泊客もここ2〜3日は散策に入っていないようです。鹿沢園地自然学習歩道「清流の小径」から、村上山登山口の分岐看板へたどり着くだけで息があがります。
鹿沢インフォメーションセンター - 鹿沢園地
気温は車の車外気温計で-8度だったせいか、寒さに強いくーもなんだか寒そうです。くーも10歳を越え年齢もそこそこ影響しているのかもしれませんが、風が吹けばもっと体感温度はさがります。日があまりあたらない森の中は、なおさら運動していないと寒さを感じます。
昨年途中まで登った時は、雪は少なくスノーシューなしで軽登山靴だけで充分登れました。しかし今日はスノーシューで踏みしめつつな上、よく滑ります。うっすらとある積雪跡のくぼみからトレースがわかり、昨年の記憶からルートを取って進んでいきます。園地の分岐から2.1kmの距離となっている村上山山頂ですが、すべてラッセルしつつのせいかとても遠く感じます。
村上山への登山ルートはカラマツの森で、看板を見ると間伐を計画的に実行し、下層植生が発達し多様な樹種が生育する森林の造成に努めているそうです。一部整然と並んでいる所もあり、人の手が入っているのは感じられますが、雪が積もった姿はことのほか美しい森でした。
「休暇村1.0km 村上山頂0.9km」標識を越えて、美しく直線的に伸びるルートに出ました。雪はすでに膝上まであります。中間点は越えているはずですが、左へ進む看板まで150mほど登ると、もう時間的にも体力的にも限界でした。時計は11時40分。小休憩を何度もしたとはいえ、出発してから2時間半もかかっています。くーも歩いているうちはいいのですが、肉球の間に雪が詰まるのが嫌だったり、私たちが休憩に入ると寒さを感じるのか震えだします。林の間を吹き抜ける風も強く、そろそろ見えてくるはずの東屋までにも到達しておらず、残念ながら撤退を決めました。
下りは自分たちがつけたトレースに沿って歩くのであっという間です。しかし一部急な斜面があるので勢いがついて小走りになり、スノーシューのクランポンが効かず滑って転倒しないように気をつけて下っていきます。それでも30分ほどで鹿沢園地まで降りてきてしまいました。駐車場で山頂へのリベンジを誓い、とりあえず汗だくになった体をなんとかしたくなり、機材やカッパの下などをトランクに投げ込み、昨年も立ち寄った新鹿沢温泉向かいました。
新鹿沢温泉旅館 鹿鳴館
立ち寄り湯をやっている鹿鳴館は貸切りでした。露天がいい雰囲気なのですが、今日は残念ながら露天までお湯をまわしていなかったらしく、内湯だけという条件で少しだけ料金をおまけしてもらえました。温泉セットをもって湯の暖簾がかかっている場所まで、長い廊下を歩いていくという温泉旅館の雰囲気をここも味わうことができます。
内湯しか入れませんでしたが外を長めながらゆっくり温まり、汗を流しました。車に戻ると、くーは日差しがあたってポカポカの車で昼寝をしていました。冷えた体も温まったのでしょう。13時半近くになってしまいましたが、昼食を取りに移動です。
このあたりの食事処はいつも悩みます。普通の食堂でもいいのですが、この日は何度も来ているこの周辺ですが、はじめて入る犬連れ可では有名のレストランです。冬季は条件によって店内も許可してもらえるという、ママーズガーデン。先客の年配のご夫妻と、おとなしくてお利口なラブを連れた年配のご夫妻が一組。くーは犬が苦手なので死角に入るような席につきました。
ママーズガーデン
看板メニューのオムライスと、和風ハンバークを注文。出てくるまではしばし休憩です。おなかが空きました。くーにもちょっとだけオヤツで場つなぎ。料理が出てくるまでに先客はいなくなり、我が家だけになってしまいました。時間も昼の営業はそろそろ終了に近づいています。
出てきたオムライスはトロトロの卵がかかった上にデミグラスソースがかけられたタイプでした。それでも濃厚という感じではなく、品のいいオムライスという感じです。ハンバーグもしっかりしたお肉の味に和風ソースでサッパリ味でした。空腹を満たしているうちに、看板が下げられ昼の営業が終わったようでした。食後に腹ごなしのつもりで鬼押し出し園の隣にある浅間火山博物館の方へ行ってみる事にしました。
雄大な浅間山を間近に観られるこの場所は、冬季閉鎖されています。周辺はスノーシューで散策できるサイクリングコースもあるのですが、どうも天気が荒れ模様です。車が入れられるスペースが一部しかなく、そこに停めて様子をみますが、とても外に出ていけるような感じではありません。普通の車では吹き溜まりで亀になってしまうでしょう。風が強く吹き荒れ、雪こそ降っていませんが、一旦降り積もった雪が巻きあがって呼吸すら大変そうです。
浅間火山博物館
20分ほど車中で様子をみてましたが、天候は落ち着く感じではないので移動する事にしました。今日はもう体力的にも時間的にも無理なのですが、村上山登頂を断念したため、妻がなんとか小さい山でもいいので登りたいというので、もうひとつ下調べしていた所を事前に調査しに行く事にしました。明日の朝、天候が回復すればアタックしてみるという選択もあります。
この季節でも有料の鬼押ハイウェーに入り、峰の茶屋までの区間を移動。本来なら無料の国道を走ろうと思っていたのですが、なんだか疲れてしまっていてこちらに入ってしまったのでした。260円を料金所で払い、峰の茶屋交差点の脇に車を停めました。
浅間山や小浅間山への登山口はここからになります。人が入った形跡もありました。さすが軽井沢側です。観光客の数は圧倒的に多いでしょう。登山届を入れるポストもあるので本格的です。様子をチェックして、明日天候が良ければ登ってみる事にしました。
ちょっと時間が余ったので、浅間牧場のスノーシュー遊びのできるスペース「アスパラ」に寄ってみる事にしました。例年雪が少なく地面が露出しているアスパラですが、今年は殆ど雪が被っていました。しかし風が強くとにかく寒い。スノーシューは出さずにとりあえず靴だけ履き替えて少しくーの散歩のつもりで敷地に入りました。
浅間高原スノーシュー天国 「Aspara(アスパラ)」
夕暮れの浅間山は美しく、山頂付近から立ち上る水蒸気と夕陽がいいコントラストです。時折吹きつける突風で、長時間じっとしていられませんが、少し遊んで、指がちぎれそうに痛くなったので30分ほどで撤収となりました。今日の宿へ向かいます。
今日のお宿は北軽井沢ではもう常宿になった花闊歩さん。オーナーの岡村さんとは普段からtwitterやfacebookでやりとりもしているので、久しぶりという感じはしません。こちらの料理は数多くの宿を泊まってきましたが、絶品です。今晩は何を食べさせていただけるのか、楽しみでした。
Restaurant&Stay花闊歩
チェックイン後、アスパラで冷えきった体を風呂で暖めました。はじめてこちらにお世話になった時は、浴室まで犬を連れて連れていきましたが、今回は私たちもくーも疲れている事や、それほど時間もなかった事から、飼い主が交互に交代で入る事に。
体が温まったあとメインイベントのひとつ、夕食です。花闊歩さんでは夕食がひとつのショー。イタリアンをベースにおいしいコース料理がおなかが満たされていきます。その間、くーはクレートをテーブル横に置かせていただいてはいましたが、うろうろ。配膳をしていただく奥様に甘えたり、料理をだし終えたシェフにもおなかを見せる始末です。
今回もオーナーでシェフの岡村さんの絶品料理でした。前菜からメインやデザートまで、飽きさせない料理と毎回驚きの内容はさすがです。コース風の夕食を出していただけるペンションは多くありますが、コース風とコースの違いは大きいものです。であればもっと家庭的な料理で全然構わないと思います。八重山の宿で食べた郷土料理、北海道で食べた海のものや、素朴な素材を生かしたメニューなど、コースでなくてもどれも飾りのないおいしい料理でした。形にとらわれず、おいしいものを食べる事は、幸せな気分になれるものです。
おなかいっぱいで部屋に戻ります。そのあと1年ぶりに妻は花闊歩さんの看板犬、茶助くんと再会で楽しみました。茶助くんはあの東日本大震災後、福島に単身支援に行かれたオーナーに保護され、花闊歩に保護されてきた子です。最初は病気を持っていたり、人への接する事ができないような状態でしたが、オーナーの献身的なケアの結果、今では元気に笑顔を見せてくれるようになりました。とてもいい子です。
他にも花闊歩さんにはコーギーペンブロークの夏ちゃん、ダックスの二弥ちゃん、そしてコーギーカーディガンのひづめちゃんとたづなちゃんという賑やかなワンたちがいますが、くーは仲良くできないので残念ながらいつも私がゲストルームに退避させ、妻が宿のワンたちと戯れるというパターンだったりします。
寝る前にくーのトイレに外に出ると、満天の星空。冷え込んだ空気のため長く外にいられません。今日は新雪ラッセルの疲れも出て、ぐっすりです。


2013年1月19日(土) - 2日目

エアコンは一度もつけませんでしたが、ヒーターのメモリをあげすぎたせいか、妻が暑いといって夜中に起きたようでした。着替えて朝食直前にくーのトイレに外に一旦出てみると、空は雲はあるもののほぼ晴れ。風も少なく穏やかなようでした。気温は昨日ほどではないにしても、北軽井沢の冷え込みです。
朝食は今回、妻は洋食でこれまで通りでしたが、私だけ初めて和食をお願いしてみました。もともと和食で育った私ですが、同じような構成であっても、よく大型旅館であるような乾いた鮭や具がほとんどない味噌汁ではない、どれもなんだかしみじみおいしい出来立ての朝食だったので、とても感動的でした。さすが岡村さんという感じです。 材が違うのか、手のかけ方が違うのか。私も料理は嫌いじゃない方ですが、プロの違いをちょっとしたメニューにも感じさせられました。
洋食、和食を選べるというのは、手間を考えると一人一人で違うという事だけでもコスト面で大変です。それはわかっているのですが、これだけおいしいと次回も和食でお願いしたくなります。まあ妻は関西出身で納豆が食べられない上に、パン派なので和食の選択はもともとあり得ないとは思いますが。
はんのおかわりもして朝からしっかり食べ、用意をしてチェックアウトです。来年もまた来ますとオーナー夫妻にご挨拶。北軽井沢では他はもう泊まれません。バイクが復活したら雪のないシーズンもいいのですが、くーと一緒だと、どうしても車になってしまいます。
花闊歩さんを離れて、国道経由で昨日下調べをした峰の茶屋交差点まで行き、東屋のある角の駐車スペースに車を入れました。すでに3台停まっていましたが、なんとか入れる事ができました。横には東大の地震研究所が建っており、閉鎖はされているものの入口を塞がないように駐車しました。対面の茶屋は閉鎖されているとはいえ、別の敷地なので停めない方がいいでしょう。
小浅間山登山コース
入山届を出し、妻はくーのトイレ袋やトレッキング用品、お茶と昼用の自家製ケーキをバックに入れ、私はカメラ類を持って10時に出発です。最初はトレースもあるのでスノーシューは手に持って、軽登山靴で行ける所まで行きます。
青空の下、気温は昨日より5〜8度高いでしょうか。くーの元気さが違います。やはり昨日は日差しもあたらず単純に寒かったのでしょう。いつものように、間隔を開けて歩く私と妻の間をくーは行ったり来たり、たまに動物が通った足跡をみつけては、匂いを嗅いだりしながら、雪を楽しんでいます。排泄物は雪解け時に残るので残さず回収します。
少し進むと上から山スキーでおりてくる人とすれ違いました。きっと早朝から登っていて降りてきたのでしょう。スノーシューよりもスキーの方が効率はいいのですが、犬と歩くにはスノーシューがいいと思っています。
林が切れるあたりまではゆるやかなカーブとアップダウンがあり、途中直登できるようなショートカットのルートがありましたが急斜面だったのできっと下山ルートだったのだろうと思います。後で調べるとやはりそのようでした。いきなり視界が開けると、そこは右手方面に小浅間山の山頂のようなものが望め、左手には浅間山の裾になっています。峰の茶屋入口にある看板に書かれていた通り、現在浅間山は噴火警戒レベルが1となっているため、小浅間山山頂や火口から500mの前掛山までは登れるようです。そちらの方にもトレースがあるのが確認できましたが、今日つけられたものなのかはわかりません。
私たちは直進の浅間山方面ではなく右手に折れて小浅間山の山頂へ向けて火山灰の斜面を登ります。一部雪がついていない所があり、斜面が急なのでクランポンが効きにくい所がありますが、なんとか登る事ができます。風も強くなく、くーはどこからか枝をみつけて楽しんでいます。足が冷たくなりすぎなくて、昨日よりはるかにいいようです。
急斜面を登り切ると、東峰と西峰のコルに出ました。雪が吹き溜まっていて、短足のくーは埋もれてしまっています。まずは急な斜面が山頂に伸びる西峰に向かいます。深い雪で何度も滑りながらも頂上へ。スノーシューをハの字にしないと登れない所もあります。くーもずるずると滑りながらも、なんとか登り切るとそこには素晴らしい景色が待っていました。
西峰山頂から見る浅間山と嬬恋の風景は素晴らしいものでした。ずっと向こうには万座や草津白根方面まで望めます。しばし家族の記念撮影をしたりしつつ過ごします。望遠レンズで浅間山の斜面を覗いてみると、今まさに登っている人や、スキーのシュプールが確認できました。今登っている人たちはきっと入口に停まっていた車の持ち主でしょう。きっと山スキーを背負っていて、途中まで行って滑り降りていくつもりなのでしょう。時間的にも山頂までには無理でしょう。
今度は下って東峰へ向かいます。先程苦労して登ってきた斜面を半分転げ落ちるように下りながら、ゆるやかなスロープを登ります。コルから東峰の山頂までは雪が半分ついていない状態でした。西峰ほど急斜面ではない分、強い風が通りぬけ雪が着かないためか、気温が高い日があったかのどちらかではないかと思われました。
三角点はこちらの東峰にあるようです。最も高い所を行き過ぎような感じの所に、ケルンが積まれて看板が風で倒れてしまっていました。拾い上げると、そこには小浅間山と書かれています。それを軽くなおしてこちらでも記念撮影。たまに強い風が吹きますが、今日は昨日よりも全然ましなので、座ってお茶を飲みつつ、下界を眺めながら妻の焼いてきたパンケーキで簡単な軽食を取りました。
空は真っ青で、妻は昔行ったチベッドのラサや青海湖の空を思い出したそうです。標高が高い所の空の青は濃く鮮やかです。ここで星空をみられたら最高だろうなと思いつつも、一息ついたら下山開始です。
下りは楽ですが、ここは山です。滑落したらただではすみません。また昨今この小浅間山でも犬連れ登山が増えているようですが、放置糞が目立っているという話を耳にしました。今回私たちはみかけませんでしたが、やはり最低限のマナーとしてそのぐらいはして欲しいものです。
野生動物の糞もあるのは事実なのですが、私たちのように犬を家族の一員として、いろいろな所に一緒に行きたい、家族の想い出をたくさん作りたいと思っている人はいるはずです。Living-With-Dogsを閲覧している人の中にそういう方はいないと信じていますが、一部にそういう事をしてしまう方がいるのは現実のようです。山では犬の糞だけでなく、人の糞でさえもって帰るべきではないかと思うほどです。山で遊ばせていただいている身として、それを続けていくためにも、常に考えて行動したいと思っています。
下りで男性2人組の犬連れ組と、カップル2人組とすれ違いました。どちらもスノーシューはなし。今日の状態ではスノーシューがあった方が絶対に楽だったと思います。最初はレンタルでしたが、私たちのスノーシューはちょっとサイズが大きい本格的なものです。もう少しコンパクトなタイプでも良かったのですが、本格的なタイプを買ってしまったのでした。もう8年以上使っており、北海道にももって行ったりと元はとれています。
戻る道はまわりをみながら、音を聞きながらゆっくり歩きました。すると野鳥の声がよく聞こえます。中にはドラミングも。その姿を探しましたが残念ながら見つける事はできませんでした。北海道では容易にアカゲラやオオワシ、オジロワシなんかを肉眼で見る事ができて楽しいのですが、こういう時はフィールド用の小型双眼鏡を首から下げているとよさそうです。
駐車スペースに出て、くーにお疲れさまと声をかけて装備を外し、手袋や帽子を乾かしつつ、くーについた雪も落してやります。今回は気温が0度前後だったせいか雪玉も着きませんでした。スノーシューの雪も落とし車内で乾燥させつつ、昼食を取りに軽井沢へ下る事にしました。時間は13時前でした。
中軽井沢手前にある、駐車場が川沿いにあり、くーを車に待たせていても日陰ができ車中が暑くなりすぎないという理由で以前立ち寄ったそば屋で遅い昼食を取りました。こちらはキャンプ場も併設されているようで、夏は賑わいそうです。その後花闊歩のオーナーからよい食材が入っていると教えていただいたスーパーに立ち寄り、最近地元では高い葉物野菜や地元の乳製品などいろいろな食材を買い込んでから、碓氷軽井沢ICから高速に乗り、帰路につきました。
そば処湯川
横川SAから自宅近くの三芳PAまでドライな路面は妻に運転を交代してもらいつつ、その後近所のガソリンスタンドで洗車と給油を済ませ、自宅に帰宅したのは日が暮れる頃の17時頃でした。
今回は単なる雪あそびなだけでなく、低い山ですが軽登山というテーマで冬を楽しんでみました。頂上に登ると新しい高揚感もあり、なかなかくせになりそうでした。ただ低い山といっても登山は登山、何事も自己責任で行動し、装備や心構えはしっかりしないとなりません。
くーも10歳を越え寒さに弱くなってきた感じもありますが、それでもまだ雪は大好き。今シーズンにもう1度行けたらいいなと思っています。
(Travel date : 2013年1月)
(2013/2/15掲載)
(東京都、Yさん  くーたら日記 Hill Breeze)

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