ちょっと早めに都心を出発して、河口湖ICまで高速を使って移動です。目指すは清里なのですが、折角なので富士五湖をまわってから行こうという事にしました。 まずは河口湖にある、大石公園。ラベンダーで有名だそうですが、残念ながらこのシーズンでは花がありませんでした。でも富士山を望む公園は気持ちよく、早朝からずっと車に乗りっぱなしのくーを少し散歩させます。 河口湖・大石のラベンダー 天気が残念な事に雲が多く、日差しはありますが、富士山は殆ど姿を隠しています。トイレ休憩を済ませ、次に西湖へと向かいました。 西湖には富士五湖の中ではお気に入りのキャンプ場があります。犬連れが許される飲食店も数店あるようですが、CAFE Mも雰囲気がとてもよさそうなお洒落なカフェでした。残念ながらまだ開店前だったので外から覗くだけだったのですが、その前にある小さな浜でくーを遊ばせました。実はこの時は湖初体験です。濡れるという事がよくわからなかったくーは、スイッチが入ったように湖畔を走り回っていました。 カフェM 今度犬仲間とのキャンプをしようと計画していたこともあり、犬連れで快適に過ごせるキャンプ場のPICAを視察に行きます。ここはドッグランもあって、犬連れ客向きの施設が整備されています。場内にはモンゴルの住居スタイル模したゲルがあったり、湖岸が近い林間のサイトや、ドッグラン脇にあるサイトがあって、なかなかよさそうでした。この西湖以外にも、富士吉田の方にもPICAがあるようです。 PICA富士西湖
そろそろお昼近くになってきたので、名物のほうとうでも食べようと精進湖に移動します。湖畔をぐるっと一周して、カヌーの練習をしている風景をみつつ、テラスのあるレストランを見つけました。お客さんは誰もおらず、伺って見たらテラスなら犬連れでもOKとのこと、テラスからおだやかな精進湖を望みながら薬膳ほうとうと普通のほうとうで昼食です。 ファミリーレストランことぶき 峠を越えて、甲府盆地へ入ります。明野町にある、ふるさと太陽館周辺でひまわり畑とコスモス畑で記念撮影をしますが、施設内は犬連れ禁止の看板。元々入るつもりはなかったので問題はないのですが、こんな何もない所にも犬連れ旅行者は来るようです。 そして今回の目的地である大観光地、清里は清泉寮に到着しました。ここではやはり濃いソフトクリームを食べずにはいられません。観光バスも沢山停まっており、大勢の観光客がいます。犬連れ旅行者もちらほら。私たちは寮のインフォメーションに立ち寄り、周辺のハイキングコースマップを入手して、いよいよ今日のメインであるトレッキングルート、川俣渓谷の小径へ向かいました。 清泉寮 ここはLWDでも紹介されていたコースなのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。正直な所、大観光地の清泉寮からこんなコースがあったなんて知りませんでした。実際は何本ものコースが伸びていて、冬はスノーシュー、クロスカントリースキーを使った散策もできるという、なかなか楽しめそうなエリアです。時期が夏の終わり、まだ秋一歩手前という季節だった上に、残念ながら天気もすぐれなかった今回は、よいコンディションとは言えませんでしたが、秋の気配を感じながら出発です。 正直、コース時間や概要からなめてかかっていました。アプローチはまさに清泉寮のすぐ裏。整備された看板からルートに入るといきなり急な下りが延々と始まりました。前日に降った雨の影響もあって、じめじめした階段は滑りそうです。随分下ったあたりで、ずっと下の方で川音が聞こえているのに気がつきました。でも川らしきものはまだ見えません。そこからまた随分下った所で、ようやく渓谷沿いの道に出ます。あたりは木々に囲まれ、薄暗い中にも透明感のある清流が流れていました。
降りたという事は同じ分登らなければならなあという事です。既に下ってきた距離を振り返って、一旦諦めて戻ろうかとも思いましたが、思いなおして先に進みます。途中ルートがよく分からなくなって迷ったりしましたが、LWDのレポートにあった、丸太の階段が現れました。ここは小柄なくーは自分で登れないので、抱えられて登るしかありません。両手が空いていないと不安定な角度なので、小わきに抱えられ片手で丸太の階段をおさえながら何とかパス。しばらく進むとやっと少しづつ谷筋を登っていくルートに変わり、たまに真新しい木で組まれた綺麗な足場が現れてほっとします。 人間用に持っていったペットボトル500mlはあっという間になくなってしまい、汗だくになって登っていきます。ようやくフラットな林の中を通るルートに出て、スタート地点の清泉寮が見えた時は心底ほっとしてしまいました。気軽にというよりは、沢沿いを歩くので、トレッキングシューズにタオル、水分などをしっかり持って、両手がフリーになるバックなどを持っていった方がいいと思います。 ●川俣渓谷への小道 清泉寮の水道で顔を洗って、飲み物を買って一休み。近くの手作りパンを売っている店で買い物をして、宿に向かいました。 今日の宿はリーズナブルなB&Bのロッジ・クルト。ウェブサイトがあってそこの情報をみると、本当に犬好きの方が開いているお宿というのが伝わってきます。ここは知り合いが以前に宿泊し、お勧めという事で聴いていたので、今回泊まってみる事にしたのです。 夕食の場所とお風呂はオーナーに紹介して頂いた、車で20分位離れた所にある「おいしい学校」に行きます。ここのイタリア料理「ぼのボ〜ノ」のフルコースを豪華に食べる事にしました。しかし、くーは入れないので駐車場でお留守番です。食後は同じ建物の中にあるハーブの湯へ。19時以降は300円とお安くなり、食後で苦しいお腹をかかえて、ハーブいっぱいのお湯で暖まって、満足気分の夜でした。 おいしい学校 朝食はパンとコーヒーを頂き、併設されているドッグランで少し運動をします。そこでオーナーからしつけの話などをしているうちに、ディスクに興じるくーをみて、近所にエクストリームのチャンピオン犬の飼い主さんがお店を開いている事を教えて下さいました。オーナーご夫妻に再訪を約束し、チェックアウト。
昨日懲りたにもかかわらず、吐竜の滝への短く手軽なトレッキングルートがあるという事を調べていたので、またも川俣渓谷の下流にチャレンジに向かいます。しかし本当に今度は高低差もなく、ゆっくりと渓谷と滝を楽しむ事ができました。 偶然犬連れの人とは1組だけすれ違うと、お相手もコーギーでした。そして渓谷を満喫したあと、ちょっと早い昼食の為に、紹介されたエクストリームチャンピオンのジャック・ラッセル・テルアを飼われているオーナーさんのお店、SKY☆DOGへ向かいます。ここもなかなか分かりにくい所にありました。 SKY☆DOG 開店と同時くらいにお邪魔すると、元気なオーナーさんが迎えてくれました。しつけに厳しいと聴いていたので、少し緊張しながら席に座ると、元気そうなお姉さんが登場。お勧めのヤムヤムカレーを頼むと、タイカレー風でとてもおいしくてボリュームもあって満足のメニューでした。店内に犬グッズもいろいろあってチェックすると、見た事もないようなものが沢山あって興味津々。機会があれば我が家も競技に挑戦したいと思っていた事から、色々お話を聞かせて頂いて勉強になりました。
食後、飯盛山の裾野、獅子岩に向かって山を登っていくと、すっかり霧に包まれてしまいました。車から降りる事はできない様子なので、獅子岩へ登る計画は断念。逆に下っていくと少しづつ青空が見えてきました。 すぐ目の前にある、野辺山宇宙電波観測所に立ち寄ってみます。そこは犬連れでも入場可と聞き、巨大なパラボラアンテナまで散歩。でも空には少々不気味な雲が近づいてきており、これからの天気の崩れが予想できたので、帰路につく事にしました。 野辺山宇宙電波観測所 少々混雑気味のR141を千曲川沿いに北上し、R254からコスモス街道へ入ります。道沿いにコスモスが咲き乱れている中、段々と道は標高をあげていくと、内山トンネル手前に内山牧場の大コスモス園の看板があったので、寄り道です。この頃からすっかり濃霧で薄暗く、夕方のようになってしまっていました。でも到着した内山牧場の山頂では、霧の中に広がる確かに大きなコスモス園は圧巻で、なかなか幻想的な雰囲気を味わえました。 内山牧場コスモス園 こんな濃霧の中も大型観光バスは次々と現れるのですが、我々は早々に撤収です。山を下り、内山トンネルと下仁田トンネルを抜けた先にある「荒船の湯」という立ち寄り湯にて温泉休憩を取ります。雨の中露天風呂もなかなか風情があってよいのですが、くーはその間、車の中でお留守番になってしまいました。 すっかり本降りになってしまったR254を東に走って、上信越道の下仁田ICから高速に乗り、一気に自宅に帰りました。あまり天気に恵まれませんでしたが、富士・清里・野辺山・荒船と高原を巡る旅は、1泊2日でも充分に満足できるものでした。 (2004/09/23〜24 宿泊) (2005/10/21掲載) (東京都、Yさん くーたら日記 Hill Breeze) |
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