|
■1日目
むっていさんへ泊まるのは8年ぶりです。今回も目的は東北の紅葉です。
夕食がはじまる18時半の15分前に到着すると、土曜という事もあって、むっていさんの駐車場は車がいっぱい。このあたりの建物では異質とも思えるほど、圧倒的に集客率が高いお宿です。真っ暗な中、私たちのあとに仙台からレンタカーを飛ばしてきたという海外のお客さんが迷っているらしく、女将さんは外で忙しそうに案内をされていました。 |
|
おひさしぶりですとご挨拶のあと、お部屋に案内いただきました。夕食の準備で大変忙しい時間のチェックインで申し訳なく思います。いろいろ寄り道していて遅くなってしまいました。 |
暖まったゲストルームに荷物を運び入れ、ひと休憩していると、女将さんが夕食の準備ができたことを伝えにきてくださいました。ワクワクしているめいを連れて食堂へ降ります。 |
|
こちらの食堂には犬連れでのお客さんは半分以上。わざわざ犬が飼い主さんの横に座れるよう、椅子まで用意していただいていています。めいもちゃっかり人間目線でテーブルに着座。夕食がまだのめいは、目が爛々として落ち着きがなくなっています。すでにこちらの名物でもある圧倒的なボリュームの洋食メニューの前菜が並んでいました。 |
ボリュームのあるディッシュを中心にサラダにイワナのムニエルなどすでにお皿がいっぱい。つぎつぎたいらげていくと、こちらも地元岩手産のとても柔らかいステーキがメインとして登場。絶品でした。最後にフルーツとアイスがちりばめられたドルチェとコーヒーがついて、おなかが苦しいほどです。 |
|
|
|
むっていさんには久しぶりなので、他のテーブルのみなさんが部屋に戻られてからも、少し残って女将さんとお話。前回訪問時のくーからめいに代替わりした事、こちらのサスケくんの話、お仕事の事など、片づけがあるのに引き止めてしまって、ゆっくりお話ができました。 |
お部屋に戻って膨れたおなかをかかえて交代で別々にお風呂。外はすっかり冷え込んでいるので露天風呂が気持ちよいのですが、すっかり冬の冷え込みで頭がキンキンしました。ランプに照らされた湯気がたちのぼり、漆黒の闇に吸い込まれていきます。 |
|
|
■2日目
パネルのスチームヒーターが部屋を暖めてくれていたのですが、私たちは暑がりなので一旦切ってしまい、明け方冷え込んで目が覚めました。外はなんと晴れの予報だったのに小雨が降っています。 |
朝食前にめいを連れてお散歩です。裏にあるひろびろしていて落ち葉が敷きつめられたドッグランに少し立ち寄り、先代犬のくーと歩いたように、別荘エリアをてくてくと歩きます。 |
むっていさんはこのペンションビレッジ内の「たぬき一家のお月見通り」沿いにあります。もうすぐ真っ白な季節、最高の雪質で有名な安比高原スキー場が賑やかになるでしょう。安比高原ペンションビレッジ内はいい感じで紅葉中。どこからか白鳥の声が聞こえてきます、あとで聞いたのですが渡り鳥の移動中にこちらで羽を休めていくそうです。 |
|
|
お宿に戻って朝食。夕食と同じようにめいには椅子が与えられ嬉しそうです。飼い主は最初にかぼちゃのポタージュで体を暖め、ディッシュに並んでいる絶品のソーセージとふわふわスクランブルエッグ、ポテトなどをつまみながら、焼きたてのパンをいただきました。 |
|
食後に今日の予定を女将さんとお話。私たちは今夜も連泊なので、今日は八幡平で紅葉を楽しもうと思っています。前回もいろいろ教えていただいた時のように、紙の手書き地図をいただきました。これがとてもわかりやすいのです。外は青空も見えてきたので、そろそろ出かける事に。 |
八幡平の上まで紅葉めぐりをして、おなかがいっぱいなのにわざわざお茶までして買い物を楽しんでいると、夕方から雲が出てきて震えるぐらいに寒くなってきました。それでも地元でしか食べられない安比高原牧場ソフトクリームを食べに寄り道をしていたので、すっかり芯から冷えてしまいました。 |
宿に戻ってきてから、昼間に温泉に入ってきたにもかかわらず、明るいうちにお風呂に入りました。今日の露天風呂は外を灰色の空ですが紅葉の木々のざわめきを眺めながら、湯船の中で足を伸ばしてのんびりします。 |
夕食はまた呼びにきていただいてから食堂へ。昨晩より少しお客さんは少ないですが、日曜日の夜なのに半分以上埋まっているのはさすがです。今日は犬連れ客度100%でした。安心して犬と泊まれ、また食事も大満足で観光の拠点となるむっていさん。実はそれだけでなく、北海道を旅する人や、地元の方が犬連れで帰省時に利用したり、大きい動物病院へ通う時の中継としても使われているようです。旅での利用だけではない事から、自宅のようなリラックス感を得られる貴重な宿だという事をみなさんお分かりのようです。 |
今晩は連泊なので洋食と違う和食のオンパレード。まずは地元で採れたきのこがいっぱい入った熱々のきのこ汁が出てきました。旅の重要なポイントと私が思っている、その地のものをいただけるというのはやっぱり嬉しいものです。安比のよさを五感で体験でき、それが記憶に残ります。テーブルには小鉢が多数並ぶ和食。贅沢です。地元で採れた山菜や豆の和え物、湯葉やおぼろ豆腐、イワナの塩焼きにボリュームのあるおからコロッケなど、ボリュームだけではなく体によいものが並んでいます。 |
|
|
それだけでもおなかがいっぱいなのに、傍らには鍋の用意が。こちらは結構な量がある岩手牛のしゃぶしゃぶ肉に、つけあわせの豆腐やきのこや野菜がいっぱい。このお肉も軽く湯に通し口の中に入れると溶けていくような柔らかさでした。 |
またも満腹になってしまった私たち。今夜も食堂に最後まで残り、食器の回収が終わったあとにビールでひと休憩されている女将さんとお話を交わします。私はお酒を飲まないのですが、オーナーのこの時間がとても一日の中で大事なひとときなのでしょう。それでも予約のメールや電話の対応がこのあとも続きます。お疲れさまでした。
■3日目
最終日の朝はまたも雨。暗い雲が頭上をすっぽり包んでいますが、予報や雨雲状況を確認するとすぐにこの雨雲は去っていくようです。今朝は違うコースで紅葉のペンション村を歩きました。近くのペンションなのか別荘なのかわからない建物には車が1〜2台停まっている所が多く、めいと歩いていると何人かの犬連れの方とすれ違いました。 |
戻っての朝食は、やはり昨日とは違うメニューです。卵のスープとサラダに加え、ディッシュに並ぶ厚切りベーコンやポーチドエッグ、ポテトのキッシュなど、昨晩の夕食がまだ残っているような胃に追い打ちをかけるように満腹となりました。
今朝はあまりゆっくりせず、名残惜しいのですが弘前へ向かうためにご挨拶の上でチェックアウト。また必ず再訪する事をお約束して秋の青空の下、むっていさんを後にしました。
これから安比高原の最も賑やかな季節、ホワイトシーズンに入ります。きっとまったく休みのない日々を女将さんたちはおくられる日々になるのでしょう。お体にお気をつけて。 |
(2016年10月22〜24日泊、2泊3日) (2016/11/16掲載) (埼玉県、Yさん)
|
むってい体験記1を読む
むってい体験記2を読む むってい体験記3を読む
|