こちらに前述のワンちゃんの「直近の混合ワクチン接種証明書の代わりに、抗体検査証明書を利用できる」宿が少しづつ増えてきています。
ここで、抗体検査証明書についてもう少し説明しましょう。

抗体検査証明書を利用される場合は、

(1)抗体検査で調べることができるものは何か?
【重要】抗体検査で調べることができるのは、コアワクチンのみです。
抗体検査で対象の病気に対して十分な抗体があること(=陽性)が確認できれば、追加接種の必要はないと判断されます。
ここで言う、対象の病気とは、コアワクチンで抗体ができる次の3種です。これらの病気は致死率が高いと言われています。
・犬パルボウイルス感染症
・犬ジステンバー
・犬伝染性肝炎
(上記の病気だけに対する混合ワクチンは日本では流通していないので、上記を含んだ「5種混合ワクチン」が基本となります。)
※では、ノンコアワクチンとは何か?
上記の病気以外に、様々なワンちゃんの事情により、接種を判断すべきノンコアワクチンがあります。こちらは獣医さんのご相談いただいて必要な場合に接種すべき物です。
・犬アデノウイルス(2型)感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
・レプトスピラ感染症

(2)宿に提示する抗体検査証明書の内容について
宿に抗体検査証明書を提示し、検査結果が全て陽性であれは抗体が残っているので宿泊OKです。すなわち、以前接種したコアワクチンで得た抗体が残っていたということです。
また、「全て陽性」の「全て」は上記3種の病気に対するコアワクチンです。
【重要】ただし、宿によって以下のように古い証明書は不可という場合がありますので注意して下さい。
・宿泊日から1年以内の抗体検査証明書であること。
・必ず抗体検査証明書と最後に接種した混合ワクチンの証明書をご持参下さい。3年以上混合ワクチン予防接種を受けていない場合は利用不可とします。
→毎年ワンちゃんの健康診断の際に行う血液検査の時に抗体検査をされますと、1年以内の抗体検査証明書になりますので、ご留意下さい。

詳しくは、獣医さんにご相談下さい。

【参考】上記内容は以下のWebページを参考にさせていただきました。
(1)犬の混合ワクチン 毎年接種、本当にそれでいい?
(2)ワクチンの抗体検査という選択肢があります
(3)犬の混合ワクチンは毎年必要? 接種する間隔や種類、値段などを解説

(LIVING WITH DOGS)(2024/11/16)