コラム
「宿利用者マナーとルール」のワクチン接種に関する部分を改訂
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「宿利用者マナーとルール」のワクチン接種に関する部分を改訂
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「宿利用者マナーとルール」のワクチン接種に関する部分を改訂
(1) 混合ワクチン接種について 世界小動物獣医師会(WSAVA : World Small animal Veterinary Association)の専門家の提言(WSAVAワクチネーションガイドライン(2015年更新))に基づいた「犬に優しい、抗体があれば混合ワクチンを毎年接種する必要は無いという科学的根拠がある考え方」を取り入れることにより、ステイウィズドッグの「宿利用者マナーとルール」のワクチン接種に関する部分を改訂致しましたので、お知らせ致します。 犬の飼い主のみなさんは、動物病院で愛犬に混合ワクチンを接種されていると思いますが、犬の混合ワクチンはやみくもに毎年接種するのではなく、その接種間隔を見極めるためには動物病院での抗体検査(採血での検査)があります。この抗体検査は「コアワクチン」に分類されるジステンパーウイルス、アデノウイルス、パルボウイルスの3つが対象です(混合ワクチンには左記の3つのコアワクチンが含まれています)。 抗体検査の結果により、免疫が持続していて混合ワクチン接種が不要な場合もあれば、混合ワクチン接種を行っても抗体を持たない場合もあると思われますので、コアワクチンを接種すべきかどうかを判断するためにも、抗体検査についてかかりつけの獣医さんに相談してみることをおすすめします。 (2) 狂犬病ワクチン接種について 上記の混合ワクチン接種は任意ですが、狂犬病ワクチン接種は狂犬病予防法(昭和25年施行)に基づきますので年一回の接種が必要です。 また、接種証明書以外に「済票」でも接種が証明できますので、今回は「年一回の接種証明書又は済票」の提示に改訂しました。 上記の(1)(2)を踏まえ「宿利用者マナーとルール」2024/6/13: 1. 項の「宿予約時の事前確認」のワクチン接種に関する部分を以下のように改訂致しました。 【これまで】 ・ 狂犬病ワクチン接種日(年月日)、混合ワクチン接種日(年月日)を宿泊施設にお伝え下さい。(ワクチンは最終接種日が1年以内であること) ・ 追加の確認事項 : ワクチン接種証明書のコピーは、いつも準備しておきましょう。 【改定後】 ・狂犬病ワクチン接種 : 年一回の接種証明書又は済票を宿泊施設に提示下さい。 ・混合ワクチン接種 : 直近の混合ワクチン接種証明書を宿泊施設に提示下さい(証明書の発行日等詳細は宿にご確認下さい)。※ただし、十分な抗体を持っていることを証明できる検査日から1年以内の抗体検査証明書を混合ワクチン接種証明書に替えることができます。 ・追加の確認事項 : 狂犬病ワクチン接種証明書、及び混合ワクチン接種証明書又は抗体検査証明書のコピーは、いつも準備しておきましょう。 (関連記事 : 犬の抗体検査と宿に提示する抗体検査証明書の内容について) 【参考】犬の抗体検査に関するリンク集 (1)WSAVA Guidelines Vaccination 日本語訳 ※2024年3月にWSAVAのガイドラインの改定があり、日本語版は現在翻訳中。 (2)「そのワクチン、毎年打たないで!」、エビデンスに基づいた混合ワクチン接種プログラム【アニマルワールドカップ2021】 (3)犬の混合ワクチンは毎年必要?接種する間隔や種類、値段などを解説 (4)犬の混合ワクチン、毎年必要? 世界では「3年以上間隔を」 (LIVING WITH DOGS)(2024/6/13初版、2024/11/19改訂) |