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ペットと泊まれる貸別荘ゆがふ 岐阜・八ヶ岳・伊豆

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[特集]スキーと花の季節の合間、春の尾瀬の旅

2009年4月24日(金)
 
愛犬くーがこの春、爪を怪我した事から、今年の桜のシーズンを見逃してしまいました。
毎年桜との記念写真を撮っているので惜しかった事もあり、GWに入る直前の週末、どこかでまだ桜が見られないかと探していました。丁度今年は桜の季節が早く、尾瀬周辺がまだ可能性があるような感じだったのと、尾瀬の水芭蕉も同じ時期でもあったので、行き先と決めたのでした。
ETC割引1000円が話題ですが、平日だとその恩恵もあずかれないので、早朝深夜割引で東京を脱出。100km以内で出入りして、沼田ICを降りたのは7時すぎでした。
今日は金曜。天気は今日だけなんとかもちそうです。まずはこのあたりでは見どころのひとつ、吹割の滝に寄ってみようと裏に入ると、偶然「山妻有の桜」という看板をみつけて入り込んでみました。すぐに桜が綺麗なグラウンドをみつけ、くーを最初の散歩タイムです。ただ先程の桜とは違うようなので、その後もっと奥へ。するとすぐに柵でかこまれた立派な樹齢200年と言われる空洞の多いエドヒガンザクラの木がありました。しかし花は既に終わっていて残念。このあたりの民家は庭先に桜の木や色々な花が植えられているようで、雪の季節が終わった今、どこも色あざやかでとてもゆっくりと時間が流れている感じがします。
国道に戻り、吹割の滝へ。下流の滝壺側から入り、その迫力に少々押されぎみになりながら、最上段の滝のはじまりまで側道を歩いて昇っていきました。凄い水流とマイナスイオンで、ずっと上の方で水流が巻き上げる霧が煙っているのが見えます。結構間際まで行けるのでちょっとおびえながら、その先にある吊り橋まで行ってみました。
橋の先には小さい社があり、そこで折り返し。ここは明らかに観光地ですが、まだ朝が早いので誰もおらずゆっくり散歩ができました。
車に戻り、朝食をどこかで取ろうと国道に戻ります。片品市役所の隣にある花の谷公園で桜と水芭蕉がみられるという情報があったので、裏に入り込んでみますが、何もありません。小さい公園は確かにあるのですが、既に終わってしまったようです。
鎌田の分岐の先まで行ってみますが、食事ができそうな所は何もありませんでした。ただ途中片側交互通行になっていた道路工事の現場に「朝食できます」という看板を見た気がしたので、戻る事に。結構戻った気がしますがみつけました。「山のレストラン水芭蕉」といういかにも観光地にあるレストラン兼温泉宿泊施設のようです。
くーは駐車場の日陰を探して車を停め、工事の音がちょっと耳障りですが、反対側だけちょっと窓をあけて中で待機してもらいます。お店に入ってみると和洋共に朝定食500円とかかれていて手頃でした。聞いてみると、時間が少々かかってもよければメニューのものは殆ど作れるというので、妻は暖かいふきのとうや山菜の天ぷらが入った水芭蕉そばを、私は朝の和定食を頼んでゆっくり朝食です。
山のレストラン 水芭蕉
その後また折り返し、再度鎌田の分岐を抜け、桜が綺麗な片品高原周辺を抜けて、大清水小屋まで行きました。道の脇には清流が流れています。
車で行ける終点で、この先は尾瀬沼に至るハイキングコースになります。この小屋の脇に広がる大清水湿原には木道があり、既に観光バスが着いていたのか、大勢の年配の方が揃ってデジタル一眼レフで撮影していました。みなさんが狙う被写体は小さめですが、咲いている水芭蕉です。
大清水小屋でアメを買い、車を停めさせてもらって、くーと散歩開始です。早速観光客のおばさんに撫でて貰い、おなかをみせてご挨拶。どうもコーギーを飼われているようでした。木道をゆっくりと散歩しながら、水芭蕉との記念撮影。人が少ない所を選んでぐるっと1周半してみました。木道の間にはふきのとうも残っていました。
大清水小屋 
駐車場脇にある鹿のものと思われる獣の骨にくーが反応しつつ、来た道を戻ります。かたしな高原スキー場の近くの河川敷のグラウンドで、桜が満開でした。そこでまた少しくーの散歩時間と撮影。
片品スキー場の近くに水芭蕉の森というのがあり、脇道にそれました。その先には平日なのにしっかり車でいっぱいの駐車場。何とか1台スペースをみつけて停め、その脇からのびる遊歩道に入って昇っていきます。体が不自由な方や高齢の方は、もう少し上にある駐車場まで車を入れてもいいようです。
水芭蕉の森 
下と上の駐車場の間の遊歩道では、足元にも水芭蕉が。早速くーと並んで記念撮影。本当の入口から奥に群生する水芭蕉は見事でした。多くの観光客の方が来ています。木道も立派にできていて、シーズンには夜間はライトアップされるそうです。個人的には人工的なライトアップは好きではないので気になりませんが、充分満開で美しい風景でした。どちらかというと霧に包まれているともっと嬉しかったのですが。
ゆっくりぐるっと散歩をし、天気が少し曇ってきたので、一応メインにしている武尊の天王桜を見に移動です。
鎌田の町のあたりで「尾瀬ドーフ」という看板をみつけて寄り道してみました。色々な豆腐があり、豆腐や湯葉が大好きな妻は、とりあえずカップに入っている豆腐を購入。クーラーボックスがあって、今日帰るのであれば色々買ったのですが、残念です。
尾瀬ドーフ
宿に入る前に寄ろうと思っている花咲温泉を通過して、到着した天王桜は大観光地でした。まだ陽があたっている所だけが咲いていて半分も咲いていませんでしたが、観光バスで撮影旅行なのか、年配の巨大な三脚と私のなんかよりもはるかに高価なデジタル一眼レフカメラをもった団体さんがぐるっと桜を囲っていました。30人以上はいるでしょうか。花を見たくても近づく事ができず、仕方なくまわりを遠巻きに歩きながら鑑賞。シャッターを切っているのかわかりませんが、とにかくずっと動かず、陽が出ても動かず。たまに講師のような人がしゃべっているのですが、何なのかよくわかりませんでした。そんなのは関係なしにくーは散歩中です。
ゆきずりにモデル犬なんかもしながらちょっと遅い昼食を食べに行こうと、あまり考えなしに川場方面へ。峠を越えていくと、川場の町の中に「みみずく工房」という木工のお店を発見。妻が木工が大好きなので立ち寄って、使い捨ての皿を買いました。
みみずく工房
出入口に色々と川場の観光チラシがあって眺めていると、その中に蕎麦の店のチラシをみつけて、ふらりと行ってみる事にしました。
川場スキー場に向う途中に、川沿いに小さい駐車場があり、そこから100mほど人しか通れない幅の道を歩くと、とてもおしゃれな古民家を改築したそば屋さんがありました。丁度犬連れの客が出てきたのをみて、テラスでは犬と一緒に食事できるようでした。
お店は和太奈部と言い、家族で経営されているようです。川場に移住されてきてそば屋を始められたそうで、隣に住まいがあるようでした。田舎そばが既に品切れなのが残念でしたが、普通の二八そばの定食が筍ごはんや漬け物、天ぷらもついてとてもおいしかったです。静かなとても隠れ家的な感じで落ち着ける、また来てもよいと思えるお店でした。
蕎麦 和太奈部
食後はさきほど通ってきた峠を越えて、花咲温泉へ戻ります。温泉は近代的でちょっと値上がりしていましたが、露天が気持ちのよい日帰り湯でした。このあたりは尾瀬のハイカーが帰り際に寄れるように、日帰り湯が多いようです。
花咲の湯
17時になったので、宿へチェックイン。予定より1時間ほど早かったのですが、温泉にも入り、これから雨が降り出し明日はずっと雨という天気予報を聞いていたので、ゆっくりしようという事にしました。
宿は武尊スキー場のペンション街に位置しています。玄関前には大きな秋田犬がコンニチワと首をあげてこちらを見ています。今晩は私達だけしか宿泊客はいませんでした。
夕食を取り、雨が降ってきてストーブを点けるほど冷えてきました。寝る前に風呂で体を暖め就寝。外は雨音が大きくなっていました。


2009年4月25日(土)

7時すぎに起床し、外に行こうという言うくーを雨だと説得し、私たちの朝食の間クレートで待って貰います。食堂の窓の外は霧に包まれて真っ白です。天気予報をみると、午後から本格的に雨と風がやってくるようで、家族会議の結果、さっさと帰ろうという事にしました。
まず山を越えて道の駅である「田園プラザかわば」へ。ここで念願の山菜を沢山仕入れました。時間があれば山菜採りでもしたいのですが、この天気では無理です。一番好きなタラの芽のほか、ふきのとう、こごみ、ウドなどを買い込み、あと桜草の鉢植えを買いました。
田園プラザかわば
その後時間的に調整もかねてもう一度峠を越え、再度尾瀬ドーフへ。豆腐好きな妻の実家にセットを送り、わが家用にもざる豆腐や湯葉などをいろいろ購入。満足した所で片品を離れました。
吹割の滝手前で土砂降りになり、峠では霧で前が見えないほどに。ただ渋滞もなく、沼田駅の近くにある「かざはな」という和食屋まで行き、ちょっと豪華な昼食を取り、沼田ICから視界があやしい土砂降りの中、高速で帰りました。
かざはな

ノンストップで関越自動車道を走り、何とか家には14時すぎに到着。家で一息を入れていると外は豪雨になっていました。
天気などちょっと恵まれなかった部分はありますが、桜も見られたし、水芭蕉も綺麗だったのでよしとしました。また日をあらためて、特に秋に行きたいスポットです。
(Travel date : 2009年4月)
(2009/5/14掲載)
(東京都、Yさん  くーたら日記 Hill Breeze)

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