犬連れ旅
[特集]秋の神戸帰省と讃岐うどん巡礼の旅
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[特集]秋の神戸帰省と讃岐うどん巡礼の旅
2007年11月22日〜25目 |
日付が変わるちょっと前に自宅を出発。都心の夜の工事渋滞に巻き込まれながら東名に乗り、長い旅が始まりました。 御殿場、富士あたりを越えるまでは、よく走っているルートですが、浜松を越えるとそろそろ遠くまで来たという感じが沸いてきます。夜中の東名はハイペースなトラッカーに煽られ、気が抜けない分眠気はやってきません。 カーステレオも控えめに流しているので、助手席の妻と後部座席のくーの寝息がたまに聞こえるほど。ひたすら漆黒の闇の中、ヘッドライトが照らす車線をトレースする事だけを考えて走ります。 豊田や小牧を越え、名神に入り滋賀に入る頃、目の前が見えにくくなる程の土砂降りに見舞われました。速度を落とし、トラックにぶつけられないかと恐怖の中、最も視界が酷い時は走行車線でハザードをつけながら走った程です。 ほどなくして雨はやみ、というか雨雲を抜けたのか星空さえ見えるほどになった頃、ドッグランがあるという菩提寺PAで1度目の休憩。といっても起きているのは私だけなので、トイレに行って体を伸ばして甘いコーヒーを飲んだあと、早々に再度走り出します。時間はまだ4時をまわった所です。 ![]() 今回、今の車に変えてから初めての遠出なので、ガソリンのエンプティランプが点いてから何L入るのかを試したい気持ちがありました。その為阪神高速に乗らず下道に降ります。夜明け前だというのに結構な数の車の中で、おとなしく西へ走ります。 ほどなくしてランプが点いたはいいのですが、今度はスタンドが開いていません。焦りながらも三宮を越えた先で比較的相場のセルフをみつけ給油。漸く空が白んできましたが、重そうな雲に包まれています。時間は5時40分。 ![]() この日から25日までの4日間は、ちょっとだけ親孝行と挨拶廻りの時間です。くーはその合間に神戸の時間を楽しんでもらいました。 |
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2007年11月26日 |
あっという間に神戸での4日間が過ぎ、今回の帰省旅も残り2日です。そのうち1日は殆ど移動なので、時間はそれほどありません。 妻の両親に見送られながら、9時半に出発。垂水ICから神戸淡路鳴門道に乗り、明石海峡大橋を初めて渡りました。交通量も少なく快適ですが、通行料の高さも相当なものです。明石のたこフェリーの方が風情があってよいと思ったりもします。 ![]() 空いている高速道路を走り繋ぎ、四国で徳島道経由、高松道に入りました。ここからは対面通行の高速道路なのでペースがなかなか保てません。目的の高松中央ICを降りたのは11時40分。うどん屋巡りをするには遅すぎの時間になってしまいました。 まずは最初の目的地、「穴吹製麺所」。ただナビに従って走ったのですが、狭くてすれ違う事ができない上、ガードレールもなく脱輪しそうな農道を抜けた先にありました。お店には看板すらなく焦りましたが、何とか駐車して最初の本場の讃岐うどんの時間です。くーには残念ですが食べている間は車の中で待機して頂きましょう。 ![]() かけの小を頼むと、どんぶりにうどん玉が入ったものを渡されます。食べるスペースにある保温機にかけられた大きな鍋からダシを入れ、横にある天ぷら類を自分でトッピングします。私はたこ天を選び、10席もないスペースへ座ります。先客は地元のおじさん1人だけ。生姜も自分でおろし金を使って使う分だけおろすシステムでした。 うどんはモチモチ感のある麺。太めでちょっとコシが控えめという感じ。どちらかというと私はコシがあってエッジのたったしっかりした麺が好きですが、美味しくてあっという間に平らげ、自己申告でお金を払い店を出ました。そこで初めて正式な出入口にはちゃんと車が停められるスペースがあるのに気がついたのですが時既に遅し。 |
![]() ここでもかけの小を注文。トッピングものは葱と生姜しかありません。お金は自分でトレーに入れて、箸は使い捨てではなく、塗り箸を使います。川沿いの長いベンチに座って空の下で食べました。いりこの強い香りのダシで、やはりモチモチ感のある麺でした。ここは玉売りの製麺所でもあるようです。 |
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![]() 外に出て食べると、一口目で妻が「うん!」と頷きました。麺とダシのバランスが 晴らしいおいしさです。コシもエッジも私たちの好みで、もう1杯食べたいほどでした。今の所ナンバーワンのお気に入りです。さすがに朝からずっと車の中で待機させていたくーを出し、近くを散歩してもらいました。 |
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![]() ほかに気になったおでん鍋から牛すじ串を1本。トッピングには昆布天があったので取ってみましたが、冷たいざるにはちょっと固すぎました。麺も含めて製麺所としては午後は殆ど作りおきの麺だと思われますので、本来の味ではなかったかもしれません。やはりうどん屋さんは午前が勝負です。 |
![]() 駐車場は10台も車がいません。正門とは逆の方に遊歩道があるので、そちらでくーと紅葉した木々の中、1時間ほど散策をしました。 広いまんのう公園の見晴らしのよい高台へ。誰もいませんでした。 ![]() |
![]() 宿は琴平の駅にほど近い町中にありました。普通のワンルームマンションをホテルに改 した、サンウェル・コトヒラという所です。3000円/人で、犬は1000円/頭なので、犬も一緒に泊まれる宿としてはトップクラスにリーズナブルです。フローリングでベッド、ユニットバスと小さいキッチンと冷蔵庫という必要最小限の施設ですが、私達には充分でした。 ※サンウェルコトヒラの体験記はこちら |
2007年11月27日 |
![]() まだ早い時間だったので、参道には籠屋が準備中でした。3〜4人が待機していて、階段が長い事で有名なここでは、結構利用する人もいるのでしょう。相当な体力を必要としそうなお仕事です。 参道の途中に、海の神様を祭っている関係で水族館のようなものがあったり、漁船が飾られていたりしました。その先の坂の上に小さい公園をみつけて長い移動の前に遊んで貰います。 9時半にホテルをチェックアウト。薄曇りの空の下、琴平を抜けてうどん巡り2日目の開始です。今日はそのうどん巡りのあと、東京に向けて800kmほど移動しなければならないのでこれがまた大変です。 ![]() ここは薪釜なので、脇には多くの薪が積み上げてあり 朴な雰囲気です。私たちが店に入った時はまだ時間が10時頃だったので、他にお客さんはいませんでしたが、元気なおばちゃんが声をかけてくれて、げそ天をすすめてくれました。妻と震災の時の話や、東京からうどんを食べに来たという話題で会話が途切れませんでした。 うどんは、私はあつあつの小で妻はひやあつの小。ダシがしっかり目で、うどんは少々太めのエッジのたったコシが強めの麺。ねじれているかというと気持ちねじれているかもしれないが、なかなか好きな味で朝から大満足でした。 ![]() ![]() |
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![]() 案内をしてくださったおじさんが、慣れていない私達に色々と教えてくださいました。釜玉小をオーダーすると、釜揚げ麺があがるまで少し待つ事になります。その間色々とみてまわると、お土産うどんもあるようでした。しばらくしてうどんが運ばれてくると、おじさんは「半分以上食べたあとに、これを入れるといいよ」と言いつつ、おろし金と生姜を持ってきてくれました。 |
![]() くーには生姜の入れていない釜玉うどんを2本ほどカップに入れて持ち出し、店の外であげると一瞬にして食べてしまいました。うどん好きなのは飼い主に似たのかもしれません。 |
そろそろお昼になり、東京に向けて移動開始しなければなりません。朝から天ぷらも含めてしっかり食べているので、まだ3食ですが結構おなかが張ってきました。![]() 人ひとり通るのがやっという駐車場の裏の扉を越えて、軽自動車がやっとという住宅街の細い道に出ると、向こうの方からサンダル履きのサラリーマンの人が歩いてきます。そちらに歩いていくと、看板すらない建物に人の出入りがあります。隣に停めてある軽バンには彦江製麺所の文字が。 いかにも製麺所といった感じの建物でサッシ扉が開かれ、中に入ると活気がありました。奥で麺を売っている大将を見ながら、並んで麺を貰い、自分でダシを入れ、ごぼう天と竹の子天をトッピング。奥に食べるスペースがあるようなのでそこの席について食べました。 麺はとても太く強く、エッジもたっています。顎が疲れるほどにしっかりした麺で、私はとても好きですが、妻はちょっと強すぎと言っていました。ここは創業が昭和27年の老舗だそうで、常連さんの足が絶えない地元の人に愛された味なのでしょう。 |
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![]() ![]() まず最初の難関、大都会大阪を通過するエリア。ここは山陽道でしたが、一旦中国道に入り、名神に入るようです。吹田近くで渋滞という情報が出ていましたが、何とか流れてくれました。でも大阪に入る頃にはもう日が暮れてしまいました。 |
真っ暗の中ひたすら名神を東へ。トラックが多くなりつつも妻が頑張って走り、養老SAと東名に入って一つ目SAである上郷で小休憩。まだ運転を頑張るというので心配でしたが、無理しないという約束で引き続き走り、22時半に小笠PAで限界。私も眠いのですが栄養ドリンクを飲んで体をほぐして運転交替です。 清水のあたりが特に狭くアップダウンがあるので、長距離トラッカーの動きが怖い所です。2Lノンターボのフルタイム4WDの我が愛車は勾配に弱いので、スピードを一定に保つのに神経を使います。70kmほど走って富士川SAへ入り、遅い夕食にしました。妻は運転を変わってからすぐに眠ってしまったのですが、とりあえず起こして簡単に夕食。この調子で走れば東京ICを通過するのは目標とする0時をすぎるのは確実でした。 最終的に0時20分に東京ICを降り、自宅には1時丁度に到着。ほぼ12時間妻が約450km、私が250kmを走り、6日間かけて全走行距離1,675kmを走った事になります。お疲れさまでした。 くーは夜中なのに、「着いたの?」という顔をして、遊んでとばかりオモチャをくわえてくるほど元気でした。 |
● うどん情報
1. 穴吹製麺所 高松市上林町752 2. 赤坂 綾歌郡綾川町陶5781-6 閉店 3. がもううどん 坂出市加茂町420-3 4. 山下うどん店 坂出市加茂町杉仏147-1 5. 前場製麺所 丸亀市綾歌町栗熊東420-2 6. やまうちうどん 仲多度郡まんのう町十郷大口1010 7. 宮武うどん 仲多度郡琴平町上櫛梨1050-3 8. 中村 (通称 : やお) 丸亀市土器町東9-283 9. 松井製麺所跡地 香川県丸亀市土器町西2-135 10. 彦江製麺所 坂出市横津町3-6-27 閉店 (2008/11/23掲載) (東京都、Yさん ![]() ![]() |