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[特集]春の房総、海の幸と森をめぐる旅

春の房総は花と新鮮な海の幸がいっぱい。冬の旅から春の旅に切り換えて、とても久しぶりになる千葉の旅に出る事にしました。
房総半島がアクアラインで接続されてから、実は1度も渡った事がありません。当初は花が楽しめる3月に予定していたのですが、天候と仕事の関係で、日程が4月の2週目にずれ込んでしまいました。花がまだ残っているかは期待薄ですが、渋滞を少しでも避けられるようにと、金土での1泊旅行です。
房総半島は私が16歳ではじめて原付のトレールバイクを手に入れてから、泊まりで林道を走りに行ったツーリング先です。また自分の愛車でフェリーに乗るという事もしてみたかったので、当時は川崎から木更津を結ぶ日本カーフェリーを往復利用しました。この交通手段を使うと、近くであってもとても遠くまで旅をした気分になれたのでした。
その後高校を卒業したあと、定期的に春は友人と千倉周辺へツーリングにでかけていましたが、ここ25年以上房総半島へは渡っていませんでした。妻は房総は未経験。花と海の幸を目当てに、以前から行ってみたいと言っていたので、今回計画したのでした。


2013年4月12日

渋滞が避けきれない首都高5号線から都心環状線をスムーズに抜けるために、6時前に首都高に乗りたいと思い、早起きしつつ首都高を走り繋いでまずはアクアラインへ向います。渋滞がないとそれだけでお金を払う価値を感じます。快適に都心を抜け、パーキングエリアの海ほたるに到着したのが7時半頃でした。駐車場の車も数えるほど。駐車スペースに車を停め、くーを連れてデッキをぐるっと散歩します。天気はとても良いのですが、風が強く冷たいため、震えが来るほどです。
海ほたる

首都高速からアクアラインへの分岐を折れます。
初体験海ほたる。洋上に換気口である風の塔が見えます。
海ほたるの反対側、木更津方面には橋がかかっています。
かわったベンチが…くーが食べられそうです。
朝食を取ろうと3Fデッキで唯一開いている店舗に入りますが、半分以上のメニューを早朝のためやっておらず、それならばと1Fにある立ち食いそば屋へ行ってみます。するとトラックドライバーが3人、開店を待っているようでした。時計をみるとあと3分ほど。特別メニューで筍と桜海老の天ぷらそばうどんがあるのでここに決定です。
朝食後、東京湾半分を橋で渡り、千葉県へ。いきなり里山の風景が広がる館山道に入り、富津中央ICまで一気に走り国道へ。海岸線は道幅が狭く、その上トンネルは天井も含めて円形をしているため、車高の高いトラックやダンブは少しセンターラインを越えて走らないと接触してしまいます。それでなくても狭いトンネルでは、普通の車とすれ違うだけでもひやひやします。
最初の目的地に近づいてきました。下調べの情報では入口がわかりにくいとの事で、少し注意深く進むと、トンネルの手前の横に、目印となる白い大きな鳥居のようなものを発見。まずは車を脇道に入れました。すぐ先にひとつ小さなトンネルが見えます。他に車がいないのを確認して、ゆっくり進んでいくと、中は素彫りのようなでこぼこが露出しコンクリートで保護されていました。千葉にはこういうトンネルというか隧道は多く残されています。
最初は竹岡にある燈籠坂大師へ。ここのトンネルが圧巻です。
2つ目の隧道は圧巻でした。固い岩盤を掘削したような鋭い形をしています。隧道脇の階段を登ると燈籠坂大師があります。ひんやりする朝の空気の中、数枚の記念写真を撮って、行き止まりなので車を反転させ、国道に戻りました。
燈籠坂大師の切通しトンネル
このあたりは竹岡。竹岡式といわれる醤油ラーメンが有名で食べたかったのですが、まだどこも営業前の時間です。残念ですがそのまま通り抜け、三浦半島とを結ぶ金谷の東京湾フェリーの埠頭を横目に南下。鋸山へのアプローチも確認しましたが、何度も房総半島に来ているにもかかわらず高額な料金なのでパスし続けており、一度も登った事がありません。今回も多分に漏れずパス。
R127沿いを下っていき、道の駅とみうらに到着。まだ施設は開店しておらず車もまばらでしたが、誰もいない川沿いまでの整備された花壇の庭をのびのびと散歩しました。川にかけられた橋には手すりもありませんが、幅広く落ちる心配もなさそうです。
施設はまだ開店前。
 
道の駅とみうら
花壇はきれいに整備されていました。撮影をしつつトイレを済ませ、移動再開です。引き続き国道を素直に下っていくと、町中に崖観音の看板が現れました。呼び名は通称で本来の名は大福寺。歴史のあるお寺のようでなかなかの迫力です。ただ犬禁なので、駐車場からの見学で撤退。
崖観音の呼称で有名な船形山大福寺。残念ながら犬禁。
崖観音 船形山 大福寺
館山の町をかすめて、できるだけ海岸線をまわろうと館山湾を回り込みながら浦賀水道の入口、洲ノ崎へ。ここは灯台があるのですが駐車場がなく、かつ有料です。基本的に房総半島は有料の施設が多く、駐車場も有料です。ちょっとだけ寄るだけでもお金がかかるので、どうしても足が遠のいてしまいます。せめて駐車場は無料にして、多くの人に来て貰えるように考えてくれたらいいのにと個人的には思ってしまいます。
洲ノ崎灯台は有料なのでパスし近くの漁港へ。天草漁中でした。
結局洲ノ崎灯台が見えるかもしれない、少し通りすぎた先の漁港に寄ってみます。そこは小さい公園があり、このあたり特産の天草を採って干している風景がありました。ただし残念ながら灯台は見る事ができませんでした。晴れてはいましたが春のせいか水平線も霞んでいるので、漁港からは残念ながら富士山は見えませんでした。小さい公園ではちょうど地元の人が犬を連れて散歩していましたが、猛烈に吠えられたので少し時間をおいてから、くーも軽く散歩しました。
ぐるりと房総半島の先端を海岸沿いに走り、フラワーラインに入ります。季節としては既に菜の花が終わっており、まったく花の気配がありません。ちょっと時期を逃してしまったようです。仕方ないので駐車場のある館山ファミリーパークに寄ってみました。ここは犬連れで入れる場所もあるようですが、やはり施設の規模に対して入場料がお高いようです。早々に諦めて車を移動させ、近くの平砂浦海岸へ歩いていく事にします。
平砂浦海岸
ぐるっと房総半島外周をまわり、平砂浦海岸へ。
海岸に出ました。サーファーが目立ちます。
車の移動時間が長かったので、大好きなフリスビーでちょっと運動。
有名なフラワーラインの菜の花は終わっていました。
遊歩道途中には野鳥がたくさんいて雰囲気もよいのですが、ユンボが護岸工事をしていたりで騒音が響いていました。日差しはすっかり初夏のような強さで、海まで日陰もないのが大変です。防砂林を越える時、砂に埋もれた階段が危険でしたがゆっくりと上ると、やっと太平洋が見えてきました。波を楽しんでいるサーファーも結構いました。
しばらく波打ち際でフリスビーなどで遊んだあと、おなかもすいてきたので戻ります。駐車している場所にある水道でくーの足を洗い、少しフラワーラインを戻ったところにある「伊戸だいぼ工房」に寄りました。ここの「炙り海鮮丼」というのが館山地区4店舗だけで食べられる名物として今売り出しをしているというのを知り、各店舗で1日10食〜20食という限定のため予約をしておいたのでした。
伊戸だいぼ工房 炙り海鮮丼
くーは入れないので、窓を少し明けて車内温度があがらないのを確認の上で待機してもらい、飼い主は食事タイムです。金曜の平日という事もあるのか、オフシーズンというのもあるのか、他には1組の家族だけでした。でも予約席として準備がされているのが5席程度あり、そこそこ知られているようです。
伊戸だいぼ工房へちょっと早い昼食をとりに戻ります。
館山の町おこし的なメニュー、炙り海鮮丼は限定30食。
炙り海鮮丼の刺身たち。ホウボウやアジまるごとなど。
炙り海鮮丼には炙りながら食べるものが別についています。
大量の小鉢が並び、4人がけのテーブルが料理でいっぱいになっていました。これで1人分1500円はお得なのではないでしょうか。食べ応えは充分。となりの八色丼もちょっと魅力的でしたが、次回のお楽しみにしましょう。
館山新ご当地グルメ
昼食を終えて移動です。フラワーラインは花がない上に海も殆ど見えないため、この時期は単なる海岸線近くの道なのですが、やはりドライブの定番というのでしょうか、海沿いは気分が高まります。砂浜は少なく磯ばかりなので道はくねくねと続いています。とはいえ結構舗装はきれいでした。
次は何度か訪れた野島崎灯台。ここも駐車場もなく、入場料がかかりますが、めずらしく犬OKの場所です。しかし突風が強烈で飛ばされそうだったため、上まではのぼりませんでした。目の前のロータリーから灯台までのアプローチを歩き、その後横の公園で少しあそびます。その時にも強い風は吹きつけ、波が磯で暴れているような状況では投げ物の遊びはできる訳もなく、おとなしく車に戻りました。
野島崎灯台
(左)野島崎灯台へ向かう頃には、突風が…
(右)上まで登れるようですが、強風と時間の関係でパス。横の公園で散歩です。
外房の海岸線を北上するように、R410を走ります。私がこれまで春のツーリングで目的地としてきた千倉の町に入り、懐かしい気分がしました。ここは2〜3月によく訪れ、海の幸をたらふく食べるツーリングの宿泊地です。その中に鮨食べ放題の宿も3〜4回泊まりました。今回は食事もしたばかりなので通過です。
ポイントとして事前に調べていた、花のきれいだという噂の道の駅は残念ながら全滅です。花は殆どなく、季節は夏に代わりつつある事を感じました。そして大型観光バスが停まっていたローズマリー公園では、ローズマリーすらほとんどない状況でした。ただ施設内は雰囲気のある建物も多く、産地直売などもしていたので散歩をしつつ、施設内の苗木や農作物の販売物をひやかすだけに終わりました。
(左)道の駅はローズマリー公園へ。こちらも花が終わってしまい、ローズマリーも少しだけ。
(右)ローズマリー公園には大型観光バスも。施設の建物が凝ってました。
時間も押してきたので、次の目的地までひたすら移動です。途中道の駅和田浦や、花の広場公園花夢花夢もチェックしましたが、ほとんど花はなく通過。R128は外房黒潮ラインと名をかえてくねくねと海岸線を走っています。鴨川や安房小湊のあたりが交通量が増えて少し渋滞気味になりましたが、移動に没頭。勝浦で山間部へ向うR297に折れ、しばらく行った先にある分岐を入ります。
さあこれからが今日最も楽しみにしていた施設です。その名はJAXA勝浦宇宙通信観測所。地球観測衛星を制御したりデータ通信をおこなっています。これまでJAXAの施設では臼田や筑波、東松山の地球観測所などを見学してきたのでここが4箇所目。最近はすっかりJAXA施設めぐりが旅のテーマのひとつにもなってしまいました。
JAXA勝浦宇宙通信所
ぐるっと勝浦まで走って内陸に向かい、目的の施設へ…
アンテナが見えました。こちらは勝浦宇宙通信観測所。
見学施設は結構充実。最近JAXAの施設をまわるのが楽しい私たちです。
きぼうやスペースシャトルを含むISSの模型も。
房総半島は低い山が連なっていて、ちょっと内陸に入るととても海に囲まれた半島という感じがしません。また東京に近いせいか、残念ながらゴルフ場が多数あります。そんな外房の海にほど近い山間に、アンテナ3基を持つJAXAの施設があるのでした。見学申し込みをし、またもくーは車で留守番のため、木陰に車を移動してから飼い主だけが施設へ。見学者が胸に貼るステッカーを受付でもらい、コースをまわります。
国際宇宙ステーションISSのきぼうモジュールの操作パネルや衛星の実物大模型、ビデオ観賞コーナーなどが充実していました。展示施設自体はコンパクトでしたがなかなかリアルな展示物もあって楽しめます。
見学後を終えたあとはまたひたすら山方面へ。途中明日立ち寄る予定のいすみ鉄道の駅を横目でみながら温泉を目指します。目当てにしたのは、まず1000円以下の立ち寄り湯で、かつできれば硫黄泉なところ。探したのですが、宿へのルートの途中でひとつだけ見つけました。1軒宿の七里川温泉です。
宿に向かう手前で七里川温泉へ。硫黄泉と効いて期待したのですが…
(左)露天風呂はとても気持ちよい所でした。ぼたん桜が満開。
(右)景色もいいし、疲れと汗を落します。
山道をくねくねと走っていくと大がかりな道の工事現場を抜けた先に、ひっそりと七里川温泉と小さく書かれた建物が見えました。駐車場には車がいっぱいです。時間は16時半、そろそろ地元の方が入浴目的で来訪する時間のピークなのかもしれないと思いました。
七里川温泉
古い旅館のロビーにありがちな、しっとりした湿気とちょっとカビ臭い雰囲気の中、ロビーには何人か年配の方がいて、大声で会話しています。地元の人でしょうか。宿泊客は確認できませんでしたが、入浴料を払い奥の浴室へ。湯船は小さめですが3人ほど先客がいました。お湯は硫黄泉と言っているわりにはほとんど硫黄の香りはせず、ほぼ透明無臭で残念でした。
ただここは脱衣所を挟んで露天があり、階段を登っていくと高台に湯船が2つありました。屋根もあり、なかなか気持ちのいい景色が楽しめます。お湯も熱すぎず長湯してしまいました。
温泉を出て今宵の宿へ移動です。少し方角的には戻る感じで、鴨川有料道路へと向います。この料金所の手前に本日の宿泊場所があります。なんとか日が落ちる前に到着できました。
今宵の宿は、ペットフリーペンションWanDayさんです。日の入り前に到着。
※体験記はこちらをご覧下さい。


2013年4月13日
 
よく晴れた朝、爽やかな山の空気です。朝食を取って宿のオーナー夫妻に挨拶をして、昨日来たルートを戻ります。今日は観光地を少しまわって帰る予定です。
宿を出て早々、昨日は気づきませんでしたが秋元木工という店を発見。どうも妻がここの名前を聞いたことがあるようで、寄り道です。妻は木工が好きで、北海道は置戸のオケクラフトの食器なんかも数点うちにあります。
翌朝は宿を出てすぐ近くにあった秋元木工へ立ち寄りました。
こちらは屋久杉のハンドメイド家具がいっぱい。圧巻でした。
外には屋久杉の文字もあり、多くの木工製品が並んでいますが、誰もいません。薄暗いショールームのような店舗に入ると、結構な数の小物から大型家具までが並んでいました。趣味にあわないものもありましたが、基本的には自然なラインで素材を生かしたテーブルや椅子ばかりで、いい感じでした。ただ我が家の雰囲気にはあわないので、残念です。
秋元木工
店の主が出てきました。来客は珍しいのか買うような雰囲気に見えない私たちにも、いろいろ話をしてくれます。2Fにも多くの家具があるとの事で、見させてもらいました。私たちの旅の友人が数年前に工業デザイナーから木工職人になり、きりん舎という工房を立ち上げた際に、家の椅子なんかを作ってもらいました。基本的に木工製品は大好きです。
きりん舎
屋久杉も今ではほとんど手に入らなくなってきているそうで、昔仕入れた大物の素材などを見せてくれました。なかなか見応えがありますが、やはり限りある資源です、大事に活用していただきたいものです。最後に外の中庭の椅子がわりになりそうなカットした丸太と、ちょっとだけ小物を買いました。
房総といえば粟又の滝、別名養老の滝が有名です。昔訪れた事がありましたが、記憶がほとんどありません。周辺も何もないような場所だと思っていましたが、大きいホテルが1軒あり、周辺に売店のようなものが少しだけある静かな観光地でした。駐車場に車を入れて、今日のメインの散歩開始です。
駐車場からほど近い崩れそうな古い門を抜け急角度に下っていくと、すぐに粟又の滝が見えてきました。薄暗くじめじめした遊歩道ですが、途中木製の屋根のある橋を抜けたりしながら、ほどなく滝を眺められる場所に出ました。川を飛び石で渡ると、観光客が数人。太陽の光で滝が輝いています。
粟又の滝
房総といえば粟又の滝。古めかしい門をくぐります。
一気に下って滝を目指します。
粟又の滝は別名養老の滝とも呼ばれています。ここに初めて来たのは32年前…
川下に向かって遊歩道をしばらく散歩しました。新緑が美しい。
そこから川を下る感じで少し散歩。途中次々と観光客とすれ違います。見上げると房総名物の固い岩盤と地層がむき出しの崖が大迫力で、その上にぽつぽつと咲く遅咲きの山桜がいい感じです。
本流の川の片側だけ、幅が2mほどのコンクリートで固めた立派な遊歩道があるので歩きやすいルートでした。滝めぐりと書かれていましたが、小さい滝が数ヶ所あるだけです。滝めぐりのフルコースを歩くと車を停めた所まで戻るのが大変なので、30分ぐらいゆっくり下ってから折り返しました。戻っていく途中に次々やってくる観光客になでてもらい、くーも嬉しそうです。最初のルートとは違う広く歩きやすいコースで駐車場のある所まで戻りました。
(左)途中小さな滝が数カ所。滝めぐりと書かれています。
(右)房総といえば岩盤の模様に特徴が。浸食された川沿いに迫力のある岸壁。
(左)まだ新緑の中に山桜がぽつぽつと咲いて美しいコントラストでした。
(右)橋というより飛び石を渡り、戻ります。
観光と散歩を終えて、次のポイントへ。途中、房総名物のひとつでもある素彫りの隧道がここにも近くにあるようなので立ち寄ります。ここは某なんとか珍百景というテレビ番組でも紹介された所で、トンネルを入るとその出口が空に浮いているように見える所です。なんでも旧道と新道のズレでこうなったとか。誰もこんな所を見に来る人はいないだろう思ったら、後ろから観光と思わしき車に着かれて、ちゃんとした撮影ができず走り抜けてしまいました。
向山トンネル
しばらく行った予定外の道沿いに、水仙畑を発見して急遽停車。どうもこのあたりで植えているようです。しかしもうシーズンが終わっているようで、満開を過ぎた状態でした。誰もいない、鳥の声がひびき、川の音が聞こえる谷間の時間をしばし楽しみました。
(左)大多喜町にある向山髄道。テレビで紹介されたトンネルです。
(右)水仙畑をみつけてパチリ。
次はこのあたりではマニアもいる「いすみ鉄道」の駅を観光。私たちは旅にはよく出かけますが、鉄っちゃんではありません。でも旅の手段としてよく鉄道は使います。30年ほど前には、今ではもう廃線になってしまった北海道の鉄道を使ったり、バイクで無人駅で宿泊したり、廃線跡を訪れたりするのは好きです。この鉄道もいい味を出していました。
いすみ鉄道
月崎駅という所にいくと、それっぽい人が2人。一人は自転車でまわっているらしく、少しだけ会話しました。春先は桜や菜の花にかこまれた沿線で撮影大会になるようです。それらのシーズンが終わってしまったので、今は結構静かです。
駅は当然無人。プラットホームへは線路を渡って行けるようで、ここでも記念撮影。するとタイミングよく車両が入ってきました。緑のトンネルを抜けてゆっくりとやってくる車両はなかなか風情がありました。ただ、その後ろを見るまではです。走り去る後部車両を見送ろうとすると、お座敷列車の看板が最後部に大きく掲げられていました。
(左)味のあるいすみ鉄道、月崎駅を訪れてみました。ファンが数名。
(右)ちょうどタイミングよく車両が入ってきました。記念撮影。
昼もすぎたのでいよいよ混雑前に帰路へ。その前にお昼をと木更津の郊外で屋根のある駐車場のある回転鮨店を調べてむかいました。日差しがどんどん強くなり、とても青空駐車の中にくーを待機させる事ができないような気温になってしまったからです。まるで真夏のようです。回転鮨店なら待たずに食べたいものをさっさと食べて30分以内に出られるので、よく利用するのです。
食事を終えてから夏のような照り返しの中、高速に乗りアクアラインを通ります。海ほたるからの海底トンネルも順調で、大井の料金所がちょっと混みましたが、無事渋滞なく家の近くのランプまで戻りました。
木更津で食事をしたあとアクアラインへ。海ほたるのこの形は特徴的です。
アクアラインの海底トンネルに、風の塔の下という看板がありました。
最後に自宅近くのガソリンスタンドで洗車と給油を行い、短い房総の旅は終了。今度はやはり花が一番いい季節に行きたいね、という感想でした。
(Travel date : 2013年4月12〜13日)
(2013/11/14掲載)
(東京都、Yさん  くーたら日記 Hill Breeze)

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