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夫婦共通の趣味はドライブ、犬が我が家に来る前は新潟からフェリーで北海道にも行った。犬が来てからも、毎年一回は犬(名前はベリー)とドライブ、遠くは丹後半島、天橋立まで出掛けた。
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今年もそろそろと考えていたら、5年前(2004年)サンディーズでもらったベリーとの宿泊記念CDが出てきた。 猪苗代湖でのベリーの初泳ぎを思い出し、サンディーズのHPを見ると、リニューアルされ綺麗になっている、ベリーをもう一度猪苗代湖へ、と再訪問することにした。 2回目なので、今度はゆっくりとベリーも遊ばせてやろうと、サンディーズに3泊4日とした。 東京都内の混雑を避けるため、我が家を朝5時にスタート、「塔のへつり」「大内宿」を経て、宿に着いてみると、入り口の外観は変わってない、懐かしさを感じながら車を止めて入る。1階はエントランスルームと宿の主人が自慢するオーディオルーム、右手の和風オブジェを見て階段を上がる。 |
落ち着いた、大人の和風旅館の雰囲気があり、犬と一緒に入ることを躊躇しながらフロントへ。受付をすませて、さらに階段を上がる、このフロアーに客室がある。全部で5ないし6部屋、ルームナンバーは212号室、(ここではヨーロッパ風のフロアの数え方をするのか、3階なのに2階の12号室) 部屋のドアを開けると、真正面に雄大な磐梯山が見え、思わず、ワオー!!と声が出る。室内の状況を見ることもなく窓へ、一瞬俗世間に存在する、時間の観念を忘れて、山にかかる雲の流れを見る、解放されたような感じがする。
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しばし山を眺めてから部屋を見回すと、大きく三つのスペースに分かれ、入り口側からビジネスホテル並みの風呂とトイレ、ベッドルームにはシングルが二つ、不思議なことに、それぞれのベッドには枕のようなものが三つある、どう使うのか分からない、最後の窓側にはテーブルといす二つのリビングスペース。 旅をする楽しみは、見慣れた景色では得られない、いろいろな感動を味わうことでもある。 また名所旧跡を見るばかりでなく、食事も楽しみの一つである。今回は3連泊のため、どのような食事が出るか楽しみにしていた。ここは和食と地酒を売り物にしている、和食コースを3日連続で食べたことは京都旅行でもない。 食事は犬同伴で食べられる、これもここを選んだ理由の一つである、全宿泊客が集まるが犬同士の喧嘩もなく静かな食事である。 |
1泊目は米沢牛のステーキ、宿の主人が料理について説明をしながらタイミングよく運んできてくれる。地酒を飲みながらゆっくりと過ごす。時間の流れが心地よい、デザートが出て暫くすると、ここの看板犬セントバーナードが紹介され、たちまち犬の話題で皆さんと親しくなる。 |
翌日、宿のご主人の案内でカナディアンカヌーに、犬は初めてライフジャケットを着けて小野川湖に、湖畔に着いたとたん犬は水の中に、妻がカヌーのこぎ方を教えてもらっている間、そのカヌーの後を追い、あまりにも遠くまで泳いでいくので、驚くと共に心配になる。しかし飼い主の心配はどこ吹く風、今までの欲求不満を一気にはらすかのように、実に楽しそうに泳いでいる。 2泊目は米沢牛のしゃぶしゃぶ、二日間とも和食コースで、各種料理が絶妙な組み合わせで、最後のデザートが出されるまでこの食事に終わりがあることすら忘れる。ただし朝食はボリュームが有りすぎ、私は少々手こずった。 ここでの二日目、猪苗代湖に直行、今度はライフジャケットなしでの泳ぎ。駐車場で準備をしていると、地元の花屋さんが、ラブラドールレトリバーを連れてきていたので、2頭で水遊び、ライフジャケットがないとやはり泳ぐスピードが違う。 |
3泊目の食事は、少し洋風になった。今までの和食は、食前酒からデザートまで、各々の料理の個性が特別際だつこともなく、自然でスムースな終盤を迎えられた。しかし、3日目の食事は、指揮者のいないオーケストラのような感じがし、にわかに現実に戻されたような気がした。ただ毎回、食前酒が変化に富んでいたのは楽しかった。 いつになるか分からないが、もう一度訪問することになりそうだ。 最後に、すばらしいホームシアター設備があるが、今のままでは主人の趣味だけで終わっているのではないか、せっかくの高額な設備なので、客も利用できるようなイベントでも有ればいいな、と思いつつ帰路についた。 |
(2009/7/26泊) (2009/9/29)(神奈川県、T.Oさん) ※一部の写真は、宿HPより転載。 |
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