|
「ようこそ!ご宿泊の方はインターホンを鳴らしてください」小さな木の椅子に置かれた黒板に書かれた文字に期待に胸が膨らみます。「ピンポーン」。 「どうぞ〜」。ハンドルを回してドアを開けるとそこはフレンチカントリーのメルヘンの世界。すべてが手作りの温かみがあるインテリア。一気にリラックス。ソフトなスリッパは純白の使い捨て。部屋もそうだけど、このペンションのアメニティは驚きです。手ぬぐい、バス用品などなどのお持ち帰り自由、インテリアグッズの販売など、人様へのサービスが半端じゃありません。 |
3階のリビングに上がります。BGMは、たまたまお好みの90年代のネオ・アコースティックのコンピレーション。このくつろぎ感は、な、なんだ。クラシックなインテリア、ガラスが一杯の照明、グラス、ボトルなどが磨き上げられて、すべてが微笑みかけてくれるような。 若いご主人の特技は物静かで穏やかな接客。急ぎのオーダーにも音も立てない立ち居振る舞い。なんとバックしながらムーンウォークしているみたい。
久しぶりに見たな。若奥様は珍しく厨房を担当、笑顔が底抜けに素敵な人。 |
食事は、夕食は、フレンチのフルコース。といっても驚きは『うまいお米』のお振る舞い。 オードブルは季節の地のものを工夫の味つけで。魚と肉の両方がメインで供されますが、食材の購入はなんと自ら、西伊豆、沼津まで足を伸ばすこともあるそうです。 お酒の種類が豊富で、日本酒、焼酎、ワインなど現在全52種とのこと。特にワインはソムリエ級の知識で相談に乗っていただき、手ごろなワインを安心してお薦めいただきました。『絶品!!!』『まだまだあつめますよ』とのことでした。 食事が終わる頃、看板犬のチョコとともに登場するので、個人的に一瞬驚き。かっこよすぎる! |
それと忘れられないのは、朝食。モーニングプレートの他に、パンはプレーンとクロワッサンを近所の名店から仕入れるとともに、自家製のワッフル。キャラメルシロップやメイプルシロップなどが私の好みでしたが、何種もの味つけが可能です。 これがお客さんの目の前で焼かれるのですよ。これは見ものです。味はほのかに甘く、外側はぱりっとして、どこでも食べられる味ではありません。お客さん同志の会話も弾むし、誰もが絶賛していました。 |
食堂・リビングに続く3階の広々としたウッドデッキは中途半端なドッグランを凌ぐ広さです。当家の2匹の犬も他家の子達と大はしゃぎ。デッキは緑に囲まれ、眼下に相模湾の海も広がります。片隅にはハンモックとウッドチェアー。どこまで人を落ち着かせるのこのスペース。デッキからさらに階段を上がると4階のデッキ、天体望遠鏡、チェアー。それとはじめて見ました。ふかふかソファーのゆったり動くブランコ。小さく揺られながら見上げるのは冬のプラネタリウム。見ましたよ。流れ星!私と男の子と、そのおばあちゃんの3人。大盛り上がりです。「来年もきっといいことあるね!」 |
|
後、お奨め設備は各階にある可愛い洗面所とトイレ。廊下に置かれたソフトドリンク満タン、コイン入れの豚の置物が置かれたレトロな冷蔵庫。それと忘れてならないのはアロマ。各部屋・全館の癒しを醸し出すよう、そこかしこに隠されています。お風呂も2つ、24時間の広大な岩風呂の温泉も。笑顔笑顔、満足満足で当然リピートお約束で帰途に着きました。 (2008年12月27日泊) (2008/12/29掲載) (千葉県、A.Mさん)
|
ドッグペンション R65体験記2を読む
|