今回の旅行は、スキーを楽しむために初めて斑尾を訪れました。 こちらのオーナー夫妻は老犬と若犬2匹と暮らしていらっしゃって、玄関で暖かく迎えて下さいました。玄関に入ると正面に天井が高く、窓の大きな広々としたダイニングがありました。 平日旅行でしたので宿泊は私達だけでしたが、他にはディナー&ジャグジーがお目当ての常連のご夫妻が一組いらっしゃっることを伺って、お食事への期待はますます大きくなりました。 駐車場は玄関前で、お部屋は玄関と同じフロアでしたので、いつもの愛犬お泊りグッズを運び込むのも楽々です。玄関を上がり、ダイニングとは別の暖炉のあるリビングをぬけると、とても落ち着いたベッドルームに案内されました。こちらがただのペンションではなく、オーベルジュなんだということを意識させられるようなシンプルながら贅沢な雰囲気がありました。
各部屋にバストイレがついてますが、屋外に半露天ジャグジーがあります。これがまた本格的なアメリカンサイズの立派なジャグジーで、洗い場もあり、部屋ごとの利用が可能でさらに贅沢気分です。 さて、ディナータイムです。ダイニングには犬は入れませんので、愛犬はお部屋でお留守番です。 フランス料理は私たち夫婦には一番馴染みのない料理なのですが、本当においしかったです。 オーナーはオマール海老のスープやフグを使った前菜など、すべてこだわって仕入れしたであろう
材で次々と目で、舌で楽しませて下さいました。そしてサーブして下さる奥様の説明は耳を楽しませて下さいました。 更に嬉しかったのは、コース料理の合間にちょっとしたお料理(ふぐのから揚げ等)を挟んでお出し下さったことです。お料理を出してくださるほうも、きっと楽しんで作られているんだろうなと伝わってきました。
食事をじっくり楽しみつつも、お部屋でお留守番の愛犬が気になりましたので食後、早々にお部屋に戻ろうと立ち上がりましたら、私達の残したワインをリビングに運んで下さり、暖炉に火をくべて「ワンちゃんもご一緒にどうぞ」と言って下さいました。 他にお客様もいらっしゃらなかったので、オーナーご夫妻のお言葉に甘えて、食後はオーナーご夫妻と私達、ワン達で楽しい会話をして過ごすことができました。 こちらのワンちゃん達は、オーナー夫妻と同様に、とても穏やかな性格の、やさしい子達でした。 こちらでは犬同伴可能なお部屋が何部屋かあるそうですが、基本的には人が主体でくつろぐ場所を提供したいとのこと、今後もペットの泊まれる宿としては大きく宣伝する予定はないのだそうです。 ペットの為の設備はありませんし、細かい決まりごともないのですが、とても犬が出入りしてるようには見えないほど、臭いもなく、きれいに掃除されていて、清潔な快適な空間でした。 それは今迄のこちらにいらした犬同伴宿泊利用者が、モラル意識の高い方々ばかりであったこと、そしてマナーが良かったからこそなのだと、会話の中でも感じられました。あのように穏やかな雰囲気をもつお宿が今後も保たれていって欲しいと思います。 うまく説明ができないのですが、犬を特別扱いするわけではなく、家族としての犬が一緒にくつろげる、それが自然に受け入れてくださった、そんな快適なお宿でした。 一般的に近ごろはマナーを知らない、モラルのないペット同伴のお客が増えているようですが、ラ・プーサンを愛するファンとして、そんな飼い主に利用して欲しくないと思います。 最後に語らずにはいられないのが、朝食です。朝からにぎにぎしく「おいしぃ〜」の連発です。 どれもとても力強い味で、スキーを楽しもうとする私達に朝から元気の出るようなお料理でした。 普段はフランス料理に興味はないのですが、ラ・プーサンのお料理は何度でも食べたいです。愛犬同伴で、とても
敵な時間を過ごせていただき大変満足させていただいたお宿でした。このような素敵なオーベルジュ、利用者が気を付けて大事にしていきたいですね。
(2005/4/28)(東京都 M.Mさん)
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