犬と暮らし始めてから温泉旅館でのんびりしたことがありますか?
私達は、トレーシーを迎えてから、温泉でのんびりした休日をなんてとても考えられませんでした。
今回は、このような旅行は最後になるかもと私の母を連れて、家族全員で温泉旅行を計画しました。我が家は犬を連れていくという条件があります。またペンションやホテルでは母には向かないだろうと、色々と探して決めたのがこちらの渓山荘です。
桜が満開の東京からは、車で2時間半くらいの距離、沼田インターチェンジからも15分ほどで近く、朝9時に出発しましたのでお昼前には到着してしまいました。3時のチェックインまではまだまだ時間がありますので、宿の場所を確認後、川場スキー場まで行ってみました。
ゲレンデの直前まで道路には雪はなく、スキー場までの道はがらがらでした。今年は春が早いので、スキー客はそうはいないのではと期待しつつ行きましたが、残念ながらスノウボーダー達が残り少ない雪のゲレンデで楽しんでいました。
犬はというと、ゲレンデにはやはり入れることは危険ですから、駐車場の横にあったスロープで遊ばせるのが精一杯でした。雪も排気ガスであまりきれいではありませんでしたが、トレーシーにしてみれば、今シーズン初めての雪です。大喜びして走り回っていました。
スキー客に混じってカフェテラスで簡単に昼食をとり、それにしても早いので、とりあえず宿まで到着し、近所を散策しました。
渓山荘の裏には清流公園があり、その奥には大きな釣り堀がありました。清流公園では渓流釣りを楽しむ人達もちらほら。人だけが渡れる小さな橋を渡たりこの渓流を眺めましたが、水量も多く流れもかなり急な部分もあります。
やっとチェックインの時間になりました。犬連れ可のお部屋は、別館の4室です。別館には犬連れ客専用の玄関があります。入り口には足洗い場があり、もちろんお湯のでる蛇口があります。足ふき雑巾もたくさん準備されていました。また大きな蓋付きバケツには、犬の糞の為のコンポストです。
我が家は1階のお部屋でしたが、8畳の畳の部屋にお庭に面しての広い板の間のスペース(柔道用の畳がしかれています)。このスペースの片端には流しがあり、竹のすのこが敷いてあります。茶道の水場のような感じです。ここに、犬用の食器が置けます。
また、反対端には、大型犬用のクレートと冷蔵庫が設置されていました。我が家の自前のクレートを運び入れる手間が省けました。
食事はもちろん犬と共には出来ません。我が家は、このクレートで待てをさせて、食事に出向きました。
お部屋の中にある装備は、足ふきタオル、コロコロ、消臭剤、クレートといたれりつくせりです。
夕食は、身体にやさしいものばかりで、どれもこれもおいしいものです。それと一番のごちそうは、お風呂です。もちろん温泉です。大風呂の方は脱衣場、お風呂共広く露天風呂に下りていけます。母が泊まった部屋は、檜づくりの内風呂がついてますので気兼ねなく内風呂を使えました。こちらの温泉は実にまろやかで、出た後つるつるになります。
ル・テロワールというワインカフェあり、昼はケーキやコーヒーなどが楽しめます。また、夕食後はバータイムとなり、お酒もいただけます。ワインは素晴らしいものばかりです。我が家は、ブルゴーニュ好きですが、リストの中にボルドーと同じ位の数のブルゴーニュがありましたので大喜びしてしまいました。
夜になって季節はずれの雪がちらつくお庭を眺めながら、旅館のご主人のワイン、お酒、この地域の地下水などについて伺い、またこの辺りの自然保護の話などを聞きながらワイングラスを傾けた楽しい夕べとなりました。この旅館の使用している石鹸類はすべて天然素材です。身体にも、環境にも考慮しているのは嬉しいですね。
尚、ロビー部分のカフェ・テロワールは改築して広くされる予定とのこと、犬連れ客と一般客がうまくその場を共有出来るようにしたいとおっしゃっていました。
また、4月中には、犬連れ可のお部屋があと二部屋増設されるとのことです。今回も犬連れ可の4部屋はもちろん満室ですが、一般客向けのお部屋も満室でした。
愛犬を伴って温泉でのんびり。とても嬉しいですね。
(2002/3/24)(LIVING WITH DOGS) |