2013年、大遷宮で注目を浴びている出雲大社へ参拝するため 愛犬を連れて島根県を訪れた。
全国から集まる八百万の神々がお泊まりになる社である十九社の扉が、11月の神在祭期間中だけ開いている。それを目当てに訪れる観光客が多いそうだが、私は何も知らずに11月に旅行を決めた。
日頃は見られない十九社に参拝出来てラッキーだったが、神在月と遷宮が重なったからだろうか、観光客の多さには驚かされた。 |
今回お世話になったお宿は、出雲大社から離れた皆生温泉にある海潮園。皆生温泉でペットとお泊りできるお宿を調べてみると海潮園と姉妹店の2軒。姉妹店はホテルで海潮園は旅館。どちらにしようか…いろいろ考えて、和室の海潮園を選ぶ。 |
宿泊当日は雨が降っていたので車を横付けし、愛犬を抱えて玄関に入り、ここでキャリーに入れようと準備していたら 抱っこでOKとの事。ペット専用宿以外で抱っこのみでOKなのは初めてだったので 少しビックリした。一応愛犬にフリースを被せて姿があまり見えないようにして部屋へ向かうことにした。玄関を上がったところから畳が続く。 |
ロビーには大きな囲炉裏があり、蛇の目傘が飾られ、純和風の趣きを畳がより一層引き立てている。畳はロビーを通り過ぎても続く。どこまで続くのか…と思っているうちに2階の部屋に到着した。エレベーターは無く、ワンコ同宿の部屋は一番奥と思われるが、それほど苦にはならない。
部屋は10畳と書いてあったが、それ以上と思える広さだ。嬉しいことにワンコアメニティが充実している。ワン匂いも無いのか、愛犬のクンクン探検はすぐに終了した。 |
|
お楽しみの夕食はもちろん部屋食。プランは「板長イチ押し 茹で蟹付き冬の海幸会席」。先付け・お造り盛り合わせ・温寿司・鱧のしゃぶしゃぶ・和牛の朴葉焼き・松葉蟹浜ゆで・づけ茶漬けなどが次々と運び込まれてきた。蟹をはじめ魚介の新鮮さと美味しさは言うまでもないが身のぎっしりと詰まった蟹は見た目よりもボリューム大だ。鱧をしゃぶしゃぶで食べたのは初めてだったが、柔らかく程よい脂がのっていて、とても美味しかった。 |
|
|
|
|
|
づけ茶漬けが運ばれてきた時点で、すでに満腹状態…と思っていたが、とても美味しいづけ茶漬けは何の抵抗もなくお腹に入ってしまった。デザートは珍しいイチジクのコンポート。それぞれの量が多すぎず少なすぎず 私のお腹には適量だったようだ。 |
|
温泉のお湯は熱かった。熱湯苦手ではあるが、先に入っていた女性たちも熱くて入れないと言い、露天風呂へ行ったのだから熱かったのだろう。私は足湯から始め、腰湯で熱さに慣らし少しずつ浸かっていった。足から肩まで浸かるのにかなりの時間を要したが、湯あたりをしなかったのは温泉の効能だろうか。夜と朝では男女の風呂場が入れ替わるとの事だったが、朝、入りそびれてしまった…。
朝食は広間なので、不安顔の愛犬はお気に入りのおもちゃと一緒にお留守番。広間といってもテーブル席なので楽チンだ。
朝から茶碗蒸しとは珍しい…と思いながら、次々と箸がすすむ。焼き魚(カレイ)は小さいが身はホクホクで美味しい。鉄板焼きの厚揚げも珍しい…が、ウインナーだけが洋風なのは遊び心なのだろうか。そして味噌汁はやはりしじみ汁だった。 |
|
このお宿、ワンコ料金が少々お高い(我が家にとって)が、そんな事を忘れてしまうくらいに部屋もお食事も雰囲気も温泉(熱かったけど…)も全てに大満足のお宿だった。
|
(2013/11/18泊) (2014/1/13掲載) (京まろさん ワンとの生活)
|
|