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十勝川温泉は北海道では有名な温泉です。温泉好きな私たちは、帯広近郊で犬連れでリーズナブルな宿を探していると、その十勝川温泉のサイクリングターミナル、「はにうの宿」という日本サイクリング協会の公共の宿をみつけました。前日に電話で予約を入れると、犬連れで泊まれるのは2部屋しかないそうですが、無事予約ができました。電話口でも明るい声で対応してくださったので、期待を込めて向かいます。
十勝川温泉はかんぽの宿をはじめ、立ち寄り湯として利用したことがありますが、ちゃんとした宿泊は実は今回初めて。はにうの宿は、外見も普通の公共の宿の雰囲気なのですが、隣には広大すぎる公園があります。犬連れにとってはこれほど嬉しい事はありません。薄暗くなった頃に宿に到着して、チェックイン。
支配人の方をはじめ、フロントの女性もとてもやさしい目で迎えてくれました。宿の中は基本的に犬はクレートで移動する事を説明を受け、他にラブラドールを連れた宿泊客がいるようで、巨大なバリケンが階段脇に置かれていました。他にはマレーシアヤマハのツアー客らしいアジア系外国人の団体や、年配の方のツアー客などで賑わっています。私たちはくーをクレートに入れたまま、玄関から案内された部屋までは20m程度運びます。部屋は普通にダブルベット1つと、テレビと鏡台と椅子がある部屋でした。
フローリングの床には、ペット用の滑り止めのマットが敷かれていました。気配りが感じられますが、残念ながら汚れが目立っていました。部屋の広さは充分だと感じていましたが、ちょっとだけ希望を言わせて頂ければ、洗面台があるともっとよかったと感じました。水場、トイレは部屋の外に出てやはり20mちょっと戻った所に共通の設備があって、そこまで行く事になります。
とはいっても、夕食は部屋まで運んで貰えましたし、風通しのよい窓もありました。料理は3つのグレードから選べるようなのですが、基本は一番安い料理と思って最低料金でお願いしましたが、標準的でボリュームもあり、これも満足でした。併設されている温泉もいわゆる十勝川温泉の黒っぽいモール泉で、肌によく芯まで暖まるお湯です。これだけでも泊まる価値はあると思います。
しかしここでとんでもない事件を起こしてしまいました。くーがベッドの上に何を思ったかのぼり、そそうをしてしまったのです。飼い主は真っ青、くーも何をしでかしたかあとで気がついたのか、しっぽを巻いてクレートに入ってしまいました。3日前からひどい咳をしはじめ、病院で出して貰った薬を飲んでから、妙に水を大量に飲むようになってしまい、トイレの回数も増えていた事に起因しているようでした。それはわかっていたので、この事件の30分前にも外でトイレをさせていたので安心していた矢先の出来事でした。
飼い主は今までに経験した事のない程に青ざめ、とにかく被害を最小限にとシーツを剥がし、フロントに謝りにいきました。でも支配人の方は嫌な顔ひとつせず、代わりのシーツを持ってきてくださり、何度も気にしないようにとやさしく言ってくださいました。その後もフロントの他のスタッフの方にご迷惑をおかけした事で謝罪しに行ったのですが、皆さんにこやかに許してくださいました。しかし、トイレ横の洗濯機で洗われているシーツを発見して、飼い主は反省するばかりでした。弁償すると申し出ても、一切受けて頂けませんでした。
あまりにやさしい宿のスタッフの方に恐縮しつつ、翌朝も早めに起きて散歩です。朝食の間は部屋のクレートの中で待たせ、食堂にて頂きました。メニューもこの手の宿としては一般的な内容でしたが、おいしい摘みたてのトマトが自由に食べられたり、充分なものでした。
チェックアウトの時に、前日大変ご迷惑をおかけした支配人の方が、写真を撮らせて欲しいと言ってくださり、玄関前で記念撮影。あんなそそうをした側としては恐縮するしかないのですが、終始とても気持ちのよい1泊の時間を過ごす事ができました。実際この倍以上の金額を払ったとしても、こんなほのぼのとする気分にはなかなかなれないものです。ここに宿泊してよかったとつくづく思いました。
出発する前に車を宿の駐車場に置かせて頂き、目の前の物凄く広大な十勝ケ丘公園でまた一遊び。大きな花時計や広大な芝生が広がる公園で遊んでいると、段々と天気も回復してきました。充分な食事と、よい温泉と、気持ちのよい宿のスタッフとの出会いで、私たちとしては帯広近郊では一押しの宿です。
(2005/10/10掲載) (東京都、Yさん くーたら日記 Hill Breeze)
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